計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
炊き込みご飯でつまずくのは、たいてい「レシピは2合ぶんなのに3合炊きたい」という場面です。醤油大さじ2を1.5倍して大さじ3、みりんが大さじ1と1/2、酒が小さじ2……と続くと、計量スプーンを持ち替えながらの暗算になり、途中でどれを入れたか分からなくなります。この計算機は、合数と味の濃さを入れるだけで醤油・みりん・酒をすべてmLで一度に出します。さらに、その総量ぶんだけ水を減らす数値も併記されます。炊き込みご飯がべちゃつく最大の原因はここなので、この1行が実質いちばん効きます。
出てくるのは、醤油(大きく出るメインの値)・みりん・酒・減らす水・塩分の目安の5つです。
基準は「米1合につき醤油10mL・みりん5mL・酒5mL」。これに濃さの倍率を掛けるだけです。
実際に1本通してみます(3合・濃さ1.0)
醤油は 3 × 10 = 30.0mL、みりんと酒は各 3 × 5 = 15.0mL、減らす水は 30+15+15 = 60.0mL。大さじに直すと醤油が大さじ2、みりんと酒が各大さじ1です。塩分の目安は 3 × 150 × 0.01 = 4.5g。手順は、内釜に研いだ米を入れ、調味料3種を先に加え、そのあと3合の目盛りまで水を足す——この順番なら「60mL減らす」を自分で量る必要はありません。濃さを1.2にすれば醤油 36.0mL、みりん・酒が各 18.0mL、減らす水 72.0mL と、半端な値でもそのままmLで量れます。
この計算機と同じ丸め方です。大さじ換算は1大さじ15mL・1小さじ5mLで計算した参考値。
| 米 | 醤油 | みりん | 酒 | 減らす水 | 醤油の大さじ換算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1合 | 10.0mL | 5.0mL | 5.0mL | 20.0mL | 小さじ2 |
| 1.5合 | 15.0mL | 7.5mL | 7.5mL | 30.0mL | 大さじ1 |
| 2合 | 20.0mL | 10.0mL | 10.0mL | 40.0mL | 大さじ1+小さじ1 |
| 3合 | 30.0mL | 15.0mL | 15.0mL | 60.0mL | 大さじ2 |
| 4合 | 40.0mL | 20.0mL | 20.0mL | 80.0mL | 大さじ2+小さじ2 |
| 5合 | 50.0mL | 25.0mL | 25.0mL | 100mL | 大さじ3+小さじ1 |
5合の「減らす水」が100mLと整数なのは誤記ではありません。この計算機は100以上の値を整数に丸める仕様のため、100.0ではなく100と出ます。
| 濃さ | 醤油 | みりん | 酒 | 減らす水 |
|---|---|---|---|---|
| 0.8(薄め) | 24.0mL | 12.0mL | 12.0mL | 48.0mL |
| 1.0(標準) | 30.0mL | 15.0mL | 15.0mL | 60.0mL |
| 1.2(濃いめ) | 36.0mL | 18.0mL | 18.0mL | 72.0mL |
炊き込みご飯が硬く炊き上がったり、逆にべちゃついたりする理由は、ほぼこの一点です。
Q. mL表示だと計量しにくい。大さじで教えてほしい。
A. 1大さじ=15mL、1小さじ=5mLで割ってください。醤油30mLなら大さじ2、20mLなら大さじ1と小さじ1です。ただし濃さを1.2などにすると割り切れない値が増えるので、計量カップでmLのまま量るほうが速く誤差も出ません。
Q. 「塩分の目安」は醤油の塩分量のこと?
A. 違います。この値は米の重さ(1合=150g換算)の1%を機械的に表示したもので、使う醤油に含まれる塩分量そのものではありません。味付けご飯の塩分は米の重量の1%前後が目安、という一般的な考え方に対し、いま自分がどのあたりを狙っているかを見る参考値です。
Q. 酒とみりんは省略できる?
A. 省略しても炊けます。ただし酒は具の臭みをやわらげ、みりんは照りと甘みを担うので、抜くと味の輪郭が変わります。みりんは砂糖で代替できますが、みりん15mLに対して砂糖は小さじ1程度で十分です。液体が減るぶん水を足して目盛りを合わせてください。
Q. 白だしやめんつゆを使うときは、この数字をどう読む?
A. めんつゆや白だしは、それ自体に醤油・みりん・だしが入った合わせ調味料です。二重に入れると濃くなりすぎるので、醤油・みりん・酒の表示は使わず「減らす水」の考え方だけを借りてください。使う量ぶんだけ水を控える、という使い方です。濃縮倍率は商品差が大きいので、必ずボトルの表示に従ってください。
Q. 無洗米や玄米でも同じ?
A. 調味料の量は同じ考え方で使えますが、水加減は変わります。無洗米は同じ合数でも水を少し多めに必要とし、玄米はさらに多く浸水時間も長くかかります。どちらも「該当モードの目盛りを基準に、調味料の量だけ水を差し引く」手順は共通です。
Q. 炊き上がりが薄かった。次はどうする?
A. 濃さを0.1ずつ上げて試すのが確実です。1.0で薄いなら次は1.1。一気に1.3まで飛ばすと具の味が消えます。具の量でも感じ方が変わるので、「具材多め+濃さ1.1」のように条件ごとにメモを残すと自分の家の正解が早く固まります。
何合炊けば足りるかを先に決めたいときは 米の合数で水とご飯の量を計算、昆布やかつお節でだしから作る派なら だしの希釈・割合計算 が目的に合います。