計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
乾燥米麹の袋は200gや300gが多いのに、レシピは「米麹100gに水150mL」など別の分量で書かれている——手作り甘酒でまず迷うのが、この水の量です。本ツールは米麹の量と好みの濃さ、必要なら一緒に仕込むご飯の量を入れるだけで、加える水の総量を出します。袋を余らせずに使い切りたいときや、いつもより薄めに仕上げたいときの調整に向いています。
先に一点だけ整理します。「甘酒」と呼ばれる飲み物には、米麹から作るものと、酒粕から作るものの2種類があります。本ツールが想定するのは前者の米麹甘酒で、麹の働きででんぷんが糖に変わって甘くなり、基本的にアルコールは含みません。一方の酒粕甘酒は、日本酒を搾ったあとの酒粕を湯で溶いて砂糖を加えるもので、アルコールを含むことがあります。名前が同じでも中身は別物です。
結果には水の総量が大きく表示され、内訳として麹分の水とご飯分の水が分かれて出ます。ご飯を0にすると「ご飯分の水」は0.00 mLと表示されますが、小数2桁で表示する仕様によるもので異常ではありません。あわせて発酵温度の目安(55〜60℃)と発酵時間の目安(約8〜10時間)も出ます。
つまり「麹の重さの1.0〜1.5倍の水」を基本に、ご飯を入れる場合はその重さと同じだけ水を足す考え方です。ご飯はすでに水分を含みますが、仕込み中に全体が固くなりやすいため、同量の水で緩めておく計算になっています。
計算例①:米麹200gを「標準」で仕込む
200 × 1.2 = 240 mL。ご飯は0なので総量も240mLです。
計算例②:米麹200g+ご飯150gを「標準」で
麹分は200×1.2=240mL、ご飯分は150×1.0=150mL。合計390 mLです。
計算例③:米麹300gを「さらり」で
300 × 1.5 = 450 mL。同じ300gでも「濃厚」なら300×1.0=300mLで、150mLの差が出ます。
| 米麹の量 | さらり(1) | 標準(2) | 濃厚(3) |
|---|---|---|---|
| 100g | 150mL | 120mL | 100mL |
| 150g | 225mL | 180mL | 150mL |
| 200g | 300mL | 240mL | 200mL |
| 300g | 450mL | 360mL | 300mL |
| 400g | 600mL | 480mL | 400mL |
| 500g | 750mL | 600mL | 500mL |
米麹200gに炊いたご飯を加える場合の水の総量です。ご飯を足したぶんだけ水も同量増えます。
| ご飯の量 | さらり(1) | 標準(2) | 濃厚(3) |
|---|---|---|---|
| 0g | 300mL | 240mL | 200mL |
| 100g | 400mL | 340mL | 300mL |
| 150g | 450mL | 390mL | 350mL |
| 200g | 500mL | 440mL | 400mL |
| 300g | 600mL | 540mL | 500mL |
なお、これらは水の配合を決める区分であり、甘さそのものを決めるものではありません。甘さの出方は麹の種類、保温温度、時間によっても変わります。
市販品も含め「甘酒」には2系統あります。米麹から作るものは麹の酵素がお米のでんぷんを分解して甘みが出るしくみで、基本的にアルコールを含みません。酒粕から作るものは日本酒の製造工程で残る酒粕を溶いたもので、アルコールが残っていることがあります。加熱すれば必ず飛ぶとは限りません。
Q. 乾燥麹と生麹で、入れる数字は変えるべきですか?
A. どちらもグラム数をそのまま入れて構いません。ただし乾燥麹は水分が少ないぶん、同じ設定でもやや濃く仕上がる傾向があります。乾燥麹で「濃厚」を選ぶと固くなりやすいので、初回は標準から試すのが無難です。
Q. 「ご飯分の水」が0.00mLと出るのは故障ですか?
A. いいえ。ご飯の入力が0のときは、1未満の値を小数第2位まで表示する仕様で「0.00」になります。ご飯を入れれば通常の表示に戻ります。
Q. 出てきた水の量は、お湯で入れますか?
A. 仕込み方によります。ご飯やお粥と合わせる場合は温度を下げてから麹を加えるのが一般的で、麹だけで作る場合は先に湯を合わせて温度を整えます。いずれも麹を加える時点で熱すぎないか確認してください。数字は水の量であり、温度の指示ではありません。
Q. できあがりの量はどれくらいになりますか?
A. 水の量に麹(とご飯)の分が加わった量になりますが、吸収や蒸発があるため一致はしません。容器は計算した水量より余裕のある大きさを選ぶと、ふきこぼれやかき混ぜにくさを防げます。
Q. 濃さに0や5を入れるとどうなりますか?
A. 1(さらり)と3(濃厚)以外の数字はすべて「標準」の係数1.2で計算されます。意図した設定にするには1・2・3のいずれかを入れてください。
Q. 味が薄い・甘くないときはどうすれば?
A. 水が多い設定になっていないか(1=さらりを選んでいないか)、保温温度が目安から外れていないかを見直します。次回は濃さを1段階上げるか、温度計で実温を測ってから仕込むと再現しやすくなります。できたものは、料理の甘み付けに回すほうが手軽です。
Q. 濃く作りすぎたときは?
A. 飲むときに水や湯、牛乳・豆乳などで割って調整できます。濃いめに作って後から割るほうが融通が利くため、少量で試すときは3(濃厚)から始める手もあります。