計算結果は一般的な計算式による目安です。競技のルールや大会・用具の規定により実際とは異なる場合があります。
駅伝でいちばん最初に知りたいのは「自分の区間を、このペースで走ったら何分何秒でタスキを渡せるのか」という一点です。区間の距離は大会ごとにばらばらで、しかも「4分15秒/km」のような分秒表記は電卓と相性が悪い。この計算機は、区間の距離(km)と1kmあたりのペース(分)の2つを入れるだけで、走破タイムを「時:分:秒」の形で表示し、あわせて平均時速も出します。チームで区間割りを話し合うとき、中継所で待つ人が到着のおおよその時刻を知りたいとき、コースの下見で通過タイムをメモするときに使えます。
やっていることは単純な掛け算と単位そろえです。ペースは「分/km」なので、いったん秒に直してから時分秒に組み直しています。
計算例①:10.0kmの区間を3分30秒/kmで走る
ペースは3.5と入力します。10.0 × 3.5 × 60 = 2,100秒。2,100秒は1時間に届かないので時の表示は省かれ、2,100 ÷ 60 = 35分ちょうどで35:00と出ます。平均時速は 60 ÷ 3.5 = 17.142…を丸めて17.1 km/h、距離は「10.0 km」と表示されます。
計算例②:6.4kmの区間を4分15秒/kmで走る
15 ÷ 60 = 0.25 なので4.25と入力します。6.4 × 4.25 × 60 = 1,632秒。1,632 ÷ 60 = 27分あまり12秒なので27:12。平均時速は 60 ÷ 4.25 = 14.117…で14.1 km/hです。
よく使うペースについて、入力する数値・このツールが表示する平均時速・10.0kmでの走破タイムをまとめました。表示は本ツールの丸め方(時速は小数第1位)に合わせています。
| 1kmのペース | 入力する数値 | 平均時速 | 10.0kmのタイム |
|---|---|---|---|
| 3分30秒 | 3.5 | 17.1 km/h | 35:00 |
| 4分00秒 | 4 | 15.0 km/h | 40:00 |
| 4分30秒 | 4.5 | 13.3 km/h | 45:00 |
| 5分00秒 | 5 | 12.0 km/h | 50:00 |
| 5分30秒 | 5.5 | 10.9 km/h | 55:00 |
| 6分00秒 | 6 | 10.0 km/h | 1:00:00 |
| 6分30秒 | 6.5 | 9.2 km/h | 1:05:00 |
秒を小数に直す換算は、15秒=0.25、20秒=約0.33、30秒=0.5、40秒=約0.67、45秒=0.75。入力欄は0.05刻み(=3秒刻み)で上下できます。
区間の長さとペースの組み合わせで、走破タイムがどう変わるかの一覧です。表示形式もツールと同じにしてあります(1時間を超えた欄だけ「時:分:秒」になっている点に注目してください)。
| 距離 | 3.5分/km | 4.0分/km | 4.5分/km | 5.0分/km | 5.5分/km |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.0 km | 10:30 | 12:00 | 13:30 | 15:00 | 16:30 |
| 5.0 km | 17:30 | 20:00 | 22:30 | 25:00 | 27:30 |
| 8.0 km | 28:00 | 32:00 | 36:00 | 40:00 | 44:00 |
| 10.0 km | 35:00 | 40:00 | 45:00 | 50:00 | 55:00 |
| 12.0 km | 42:00 | 48:00 | 54:00 | 1:00:00 | 1:06:00 |
| 20.0 km | 1:10:00 | 1:20:00 | 1:30:00 | 1:40:00 | 1:50:00 |
ペースが30秒/km変わると、3.0kmなら1分30秒差ですが20.0kmでは10分差になります。長い区間ほど「何秒詰めるか」の重みが大きいわけです。
このツールは1本の区間だけを計算します。チーム合計は区間ごとに出して足してください。4区間で1区5.0km@4.0分(20:00)、2区8.0km@4.5分(36:00)、3区6.0km@3.5分(21:00)、4区10.0km@5.0分(50:00)なら、20+36+21+50=127分、つまり2時間7分00秒が見込みです。実際はタスキの受け渡しの分だけわずかに伸びます。
Q. 「4分15秒/km」はどう入力すればいい?
A. 4.25と入れます。秒の部分を60で割って小数にするのがルールです(15÷60=0.25)。4.15と入れると「4分9秒/km」相当の別のペースになってしまうので注意してください。
Q. 走破タイムから逆にペースを知りたいときは?
A. 本ツールは距離とペースからタイムを出す向きです。タイムしかない場合は、タイム(分)÷距離(km)でペースが出ます。10.0kmを42分なら 42÷10=4.2、つまり4分12秒/km。距離とタイムから直接求めるならランニングのペース計算が便利です。
Q. 区間の距離が分からないときはどうする?
A. 区間の長さは大会によって異なり、年によってコース変更が入ることもあります。推測で埋めず、主催者の公式発表(要項・コース図)で確認した数字を入れてください。
Q. 秒の表示が「60」になったのですが?
A. 組み合わせによっては秒の四捨五入が60になり「1:60」と出ることがあります(例:0.7km × 2.85分=119.7秒)。その場合は1分繰り上げて読んでください。きりのよい値を使うと起きにくくなります。
Q. 表示どおりのタイムで走れる前提で計画していい?
A. 一定ペースで走り切った場合の理論値です。実際は起伏・路面・風・気温などで前後します。中継所で待つ場合は、算出タイムより数分早めに準備を始めると余裕が持てます。