目標タイムから1周・200mごとの通過ペースを設計
一般的な定義に基づく計算です。大会規定をご確認ください。
1500mや3000mといった陸上中長距離では、「最後まで力が残らずに失速した」「最初から飛ばしすぎた」という失敗がつきものです。その原因の多くは、目標タイムに対して1周ごとにどれくらいのペースで走ればよいかを事前に把握できていないことにあります。このツールは、目標タイムと種目の距離、トラック1周の長さを入れるだけで、周回数・1周あたりの平均ラップ・200mごとの通過タイム・100mあたりのペースを自動で計算します。レース前のペース設計や、練習でのペース走の目安づくりに使え、ファンが記録の意味を読み解くときにも役立ちます。
計算はいずれもシンプルな比例です。まず周回数=距離÷トラック1周で、1500mを400mトラックで走るなら3.75周となります。次に1周の平均ラップ=目標タイム(秒)÷周回数。200mごとの通過は1周ラップの半分、100mあたりのペースは目標秒÷(距離÷100)で求めます。
計算例①:1500mを4分00秒・400mトラック
周回数=1500÷400=3.75周。目標タイムは240秒なので、1周平均ラップ=240÷3.75=64.0秒。200m通過は64.0÷2=32.0秒、100mあたりは240÷15=16.0秒/100mとなります。イーブンなら毎周64秒を刻み、ビルドアップならラスト1周を約3%速い62秒前後にする計算です。
計算例②:3000mを10分00秒・400mトラック
周回数=3000÷400=7.5周。600秒÷7.5=80.0秒(1周)。200m通過は40.0秒、100mあたりは600÷30=20.0秒/100m。1周80秒を7周半刻めば目標到達、という設計図が一目で分かります。
Q. イーブンとビルドアップはどちらが速く走れますか?
A. 一般には、無駄なくエネルギーを使えるイーブンペースが記録を狙いやすいとされます。一方ビルドアップは前半を抑えて後半に上げる走りで、余力を残して勝負所で差をつけたいレースに向きます。どちらが合うかは個人差があり、練習で試して見極めるのがおすすめです。
Q. トラック1周が400m以外のときも使えますか?
A. 使えます。室内競技場の200mトラックや、周回コースの距離を「トラック1周」に入れれば、その条件での周回数と1周ラップが計算されます。大会・会場によってトラックの規格が異なる場合があるので、実際のコース長をご確認ください。
Q. スタートの半端な距離(1500mの最初の300mなど)はどう考えますか?
A. このツールの1周平均は距離全体を周回数で割った値なので、400mトラックの1500mのように端数がある場合、実際の各周の通過は最初の直線区間を含めて微調整します。目安として、まず平均ラップと100mペースを頭に入れ、200m通過(例:32秒)を基準に走ると崩れにくくなります。