5km・10kmの記録からフル・ハーフの完走タイムを予想
一般的な定義に基づく計算です。大会規定をご確認ください。
「5kmは走れるようになったけれど、フルマラソンなら何時間で走れるんだろう?」——ランニングを続けていると、必ずそんな疑問が出てきます。このツールは、いま出せる短い距離の記録から、まだ走ったことのない長い距離の完走タイムを見積もる計算機です。使うのはリーゲル式(Riegel's formula)という、マラソンや陸上競技の世界で広く知られた予測式。ハーフやフルの目標タイムを決めたいランナー、初めてのレースにエントリーする人、練習の到達度を確かめたいコーチや部活の指導者まで、幅広く役立ちます。
リーゲル式は次の形をしています。予想タイム=既知タイム×(予想距離÷既知距離)^1.06。単純な比例(指数1.0)ではなく、指数を1.06としているのがポイントです。距離が長くなるほどペースは少しずつ落ちる——この「長い距離ほど疲れて遅くなる」性質を、1を少し超える指数で表現しています。もし比例(指数1.0)なら距離が2倍でタイムも2倍ですが、実際にはそれより少し多くかかる、というわけです。
計算例①:5kmを25分00秒 → フルマラソン42.195kmを予想
既知タイム=25分=1,500秒。倍率=(42.195÷5)^1.06=8.439^1.06≒9.74。予想タイム=1,500×9.74≒14,610秒=約4時間03分。1kmあたりのペースは、5kmでは5分00秒、フルでは約5分46秒で、距離が伸びるほどペースがゆるむことが数値にも表れます。
計算例②:10kmを50分00秒 → ハーフ21.0975kmを予想
既知タイム=3,000秒。倍率=(21.0975÷10)^1.06=2.110^1.06≒2.19。予想タイム=3,000×2.19≒6,570秒=約1時間49分となります。
Q. 予想はどのくらい当たりますか?
A. 予想の元にする距離と、予想したい距離が近いほど精度が上がります。5kmからフルのように大きく離れると誤差も大きくなりがちです。また、リーゲル式は「その距離を走り切れる持久力(練習量)がある」ことを前提にしているため、長距離の練習不足があると、予想より遅くなる点に注意してください。
Q. どの距離の記録を入れるのがおすすめですか?
A. なるべく最近の、しっかり追い込んだ記録が向いています。フルを予想するなら、5kmよりも10kmやハーフの記録の方が近い距離なので予想が安定します。複数の距離で試して、幅として捉えるのも良い方法です。
Q. 指数はなぜ1.06なのですか?
A. ピーター・リーゲルが多くのレース記録を分析して導いた経験則の値で、中距離〜マラソンの範囲でよく当てはまるとされています。人や種目によって最適な指数は多少ずれ、1.05〜1.08あたりが使われることもあります。このツールは標準的な1.06を採用しています。