計算結果は一般的な計算式による目安です。競技のルールや大会・用具の規定により実際とは異なる場合があります。
セーブ率(save percentage)は、ゴールキーパーに向かって飛んできた枠内シュートのうち何本を防いだかをパーセントで表す指標です。試合そのものを1単位にするクリーンシート率とは違い、こちらはシュート1本ずつを数えます。だから「大量に打たれながら止め続けたGK」と「ほとんど打たれずに終えたGK」を区別できます。このツールは浴びた枠内シュート数とセーブ数を入れるだけで、セーブ率と失点数(枠内シュート数 − セーブ数)を同時に表示します。1試合単位でもシーズン合計でも、分母と分子の期間さえ揃っていれば同じ式で計算できます。
検算①:枠内80本にセーブ64本(初期値)
64 ÷ 80 = 0.8 なので80.0%、失点は80 − 64 = 16点。この分母では1本止め損なうごとに率が1.25ポイントずつ下がる関係です。
検算②:枠内112本にセーブ85本
85 ÷ 112 × 100 = 75.892…% → 表示は75.9%、失点27点。①よりセーブ数は21本多いのに率は下がっており、「たくさん止めた」ことと「高い割合で止めた」ことが別物だと分かります。
数字の出方:表示は小数第1位までです。すべて止めた100%だけは小数なしの「100」、1本も止められなかった0%は1未満の値として「0.00 %」と表記されます。補助表示の本数・点数も小数第1位まで並ぶため、80本は「80.0 本」、16点は「16.0 点」と出ます。書式の問題で、値は整数のままです。
1試合だけを切り取ると分母が小さく、率は極端に振れます。何本浴びて何点取られると何%になるのかを押さえておくと、試合直後の振り返りが速くなります(失点0はいずれも「100」表示)。
| 被枠内シュート | 失点1 | 失点2 | 失点3 |
|---|---|---|---|
| 3本 | 66.7% | 33.3% | 0.00% |
| 4本 | 75.0% | 50.0% | 25.0% |
| 5本 | 80.0% | 60.0% | 40.0% |
| 6本 | 83.3% | 66.7% | 50.0% |
| 8本 | 87.5% | 75.0% | 62.5% |
横に読むと、3本しか飛んでこなかった試合で1点取られれば66.7%、8本浴びて1点なら87.5%。同じ「1失点」でも率はまるで違います。1試合の数字を単独で評価してはいけない理由がここにあります。
複数試合を合計したとき、目標の率へ届くには何本止める必要があるかの対応表です。セルは「セーブ数 / 失点」の順です。
| 被枠内シュート | 60.0% | 70.0% | 75.0% | 80.0% |
|---|---|---|---|---|
| 60本 | 36 / 24 | 42 / 18 | 45 / 15 | 48 / 12 |
| 80本 | 48 / 32 | 56 / 24 | 60 / 20 | 64 / 16 |
| 100本 | 60 / 40 | 70 / 30 | 75 / 25 | 80 / 20 |
| 120本 | 72 / 48 | 84 / 36 | 90 / 30 | 96 / 24 |
セーブ率に絶対的な合格ラインはありません。カテゴリ、年代、リーグのレベル、そして何より浴びるシュートの質で出る数字が変わるためです。以下はあくまで読み方の目安で、断定的な評価基準ではありません。
分母が小さいうちは信用しないのが鉄則です。枠内10本の段階では1本の差が10ポイント動きます。50本を超えると落ち着き始め、100本を超えれば期間を通じた傾向として読めます。試合単位のセーブ率は「その日の出来」であって「実力」ではない、と割り切ってください。
GK周りの指標は数える単位と誰の働きを映すかで整理すると迷いません。セーブ率は「枠内シュート1本」を単位にした、GK個人の行為に最も近い指標です。逆に言えば、シュートを打たせない守備の貢献はまったく映りません。
要するに、「このGKは飛んできた球をどれだけ止めたか」ならこのページ、「チームがどれだけゼロで終えたか」ならクリーンシート率。両方を並べると、GKの働きと守備陣の働きを切り分けて話せます。
Q. 枠外に外れたシュートは分母に入れますか?
A. 入れません。「枠に飛んできた球のうち何本止めたか」を測る指標なので、枠外は無関係です。含めると率が実際より高く出ます。バーやポストに当たって入らなかったシュートも通常は枠内に数えません。
Q. PKを止めた1本はセーブに数えますか?
A. 記録方式によります。試合中のPKは含めるのが一般的ですが、勝敗を決めるPK戦は通常の記録とは別扱いにするのが普通です。いずれにせよ基準は固定してください。PKが多い期間は率が下がりやすくなります。
Q. オウンゴールはどう影響しますか?
A. 相手のシュートではないため、通常は枠内シュートにもセーブ率の分母にも含めません。ただしスコア上の失点にはなるのでクリーンシート率には影響します。この非対称性が、2つの指標で結果が食い違う原因のひとつです。
Q. GKが弾いた球を押し込まれた場合は?
A. 一般的には最初のシュートをセーブ1本、押し込まれた2本目を別の枠内シュート+失点として数えます(枠内2本・セーブ1本・失点1点)。これも団体によって分かれるので、記録者の中で統一しておくことが大切です。
Q. 複数試合をまとめるとき、各試合の率を平均していい?
A. いけません。単純平均だと1本しか浴びなかった試合と10本浴びた試合が同じ重みになります。正しくは枠内シュート数の合計とセーブ数の合計をそれぞれ足してから割ります。このツールにも合計値を入れてください。
Q. セーブ率が下がったのに失点は減っているのはなぜ?
A. 守備陣が改善して被シュートが減ると分母が小さくなり、1失点の重みが増して率だけ悪化して見えることがあります。率と実数(失点そのもの)は別々に追いましょう。
Q. フットサルでも同じ計算で使えますか?
A. 式は同じですが、至近距離のシュートが多くGKの守備範囲やルールも異なるため、11人制の数字と直接比較しない前提で使ってください。