一般的な定義に基づく計算です。大会・団体でルール(本数やサドンデスの扱い)が異なる場合があるため規定をご確認ください。
サッカーの試合が延長でも決着せず、いよいよPK戦へ——テレビの前で「うちのチームは何本くらい決まるだろう」「全部決めきれる確率はどれくらい?」と気になったことはないでしょうか。このツールは、1本あたりの成功率(キッカーが決める確率)と1チームが蹴る本数を入力するだけで、期待できる成功数・全部決めきる確率・1本でも外す確率を計算します。ファンが観戦を楽しむため、選手やコーチが練習後の感覚を数字で確かめるための、シンプルな確率の目安として使えます。
各本の成否は独立していると仮定します。1本の成功率をp(=成功率%÷100)、本数をnとすると、期待成功数=n×pで求めます。全部決めきる確率は、毎回連続して成功する必要があるのでpのn乗(pⁿ)です。逆に1本でも外す確率=1−pⁿとなります。両チームがまったく同じ成功率のとき、成功数が並んで引き分け(=サドンデスに突入)になる確率は、各成功数kが起こる確率P(k)を使ってΣP(k)²で概算できます。
計算例①:成功率75%・5本
期待成功数=5×0.75=3.75本。全部決める確率=0.75⁵=0.2373…=約23.7%。1本でも外す確率=1−0.237=約76.3%。5本中およそ4本近くは決まる一方、5本すべてを決めきるのは4回に1回ほど、という見立てになります。
計算例②:成功率80%・5本
期待成功数=5×0.80=4.0本。全部決める確率=0.80⁵=0.32768=約32.8%。成功率が5ポイント上がるだけで、全部決めきる確率は約23.7%から約32.8%へと大きく伸びます。1本の精度がPK戦全体に強く効くことがわかります。
初期値の周辺で、1チームが蹴る本数(縦)と1本の成功率(横)の2つを変えたときに期待成功数と全部決める確率がどう動くかを並べたものです。数値はこのページの計算式で実際に算出しています。
| 1チームが蹴る本数(本) \ 1本の成功率(%) | 38% | 75% | 100% |
|---|---|---|---|
| 3本 | 1.1 本(全部決める 5.5%) | 2.3 本(全部決める 42.2%) | 3.0 本(全部決める 100.0%) |
| 4本 | 1.5 本(全部決める 2.1%) | 3.0 本(全部決める 31.6%) | 4.0 本(全部決める 100.0%) |
| 5本 | 1.9 本(全部決める 0.792%) | 3.8 本(全部決める 23.7%) | 5.0 本(全部決める 100.0%) |
| 8本 | 3.0 本(全部決める 0.043%) | 6.0 本(全部決める 10.0%) | 8.0 本(全部決める 100.0%) |
| 10本 | 3.8 本(全部決める 0.006%) | 7.5 本(全部決める 5.6%) | 10.0 本(全部決める 100.0%) |
値は本ページの計算式で算出した目安です。実際の条件によって変わりますので、細かい条件は上の計算機に自分の数字を入れて確かめてください。
Q. 「期待成功数3.75本」とは、実際に3.75本決まるという意味ですか?
A. いいえ、平均するとそのくらい、という理論上の期待値です。実際の1回のPK戦では3本や4本、5本という整数になります。何度も繰り返したときの平均が期待成功数に近づく、と考えてください。
Q. 両チームの成功率が同じなら、どちらが勝ちますか?
A. 期待成功数が同じになるため、確率のうえでは五分五分で、勝敗は運の要素が大きくなります。実際は先攻・後攻の心理的な差や、蹴る順番、キーパーの読みなどが影響するとも言われますが、単純な成功率だけでは優劣はつきません。
Q. 練習では8割決まるのに、本番で外れるのはなぜ?
A. PK戦は独特のプレッシャーがかかる場面で、練習と同じ成功率が出るとは限りません。緊張で成功率は下がりやすいとされます。この計算はあくまで「入力した成功率が本番でも保たれた場合」の目安で、心理的な要素までは織り込んでいません。