計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
受験期によくある悩みが「1日が足りない」という感覚です。このツールは起床時刻・就寝時刻・拘束時間の3つから、今の生活のまま無理なく勉強へ回せる時間が1日何時間あるかを可視化します。計画を現実に合わせるための道具です。
先にこの記事の立場を書きます。必要な睡眠時間には個人差と年齢差がとても大きく、「何時間眠れば足りる」と一律に言えるものではありません。同じ学年の中でも適した長さは人によって違います。このツールが出す睡眠時間は24時間から逆算した計算値であって、「その長さで足りている」という判定ではありません。
24時間を起きている時間と寝ている時間に分け、そこから差し引く引き算だけの構造です。
試算①:朝7時起き・0時就寝・拘束8時間
活動時間=24 − 7 = 17時間、睡眠時間=24 − 17 = 7.0時間、勉強時間=17 − 8 − 3 = 6.0時間、週42.0時間。就寝欄には24と入れる点に注意。
試算②:朝6時半起き・23時就寝・拘束9時間
活動時間=23 − 6.5 = 16.5時間、睡眠7.5時間、勉強=16.5 − 9 − 3 = 4.5時間、週31.5時間。①より拘束が1時間長いだけで週10時間以上の差です。先に見直すべきは睡眠ではなく拘束時間と移動時間だと分かります。
代表的な生活パターンを本ツールと同じ計算・表示ルールで並べました(生活時間はすべて3時間固定)。近い行を出発点にどうぞ。
| 起床 | 就寝 | 拘束 | 睡眠 | 1日の勉強 | 週あたり |
|---|---|---|---|---|---|
| 6時 | 22時 | 8時間 | 8.0時間 | 5.0時間 | 35.0時間 |
| 6時30分 | 23時 | 9時間 | 7.5時間 | 4.5時間 | 31.5時間 |
| 7時 | 23時 | 10時間 | 8.0時間 | 3.0時間 | 21.0時間 |
| 8時 | 24時(0時) | 0時間(休日) | 8.0時間 | 13.0時間 | 91.0時間 |
最下段の休日パターンは、拘束が消えるだけで平日の倍以上の時間が生まれることを示します。平日の夜を伸ばすより休日の使い方を変えるほうが週の合計に効くわけです。ただし13時間ぶっ通しで机に向かえる人はまずいません。上限であって目標ではありません。
この式は引き算なので、削った分はそのまま同じだけしか増えません。拘束8時間・生活3時間で並べると、その事実がよく見えます。
| 睡眠時間 | 活動時間 | 1日の勉強 | 週あたり |
|---|---|---|---|
| 9.0時間 | 15.0時間 | 4.0時間 | 28.0時間 |
| 7.0時間 | 17.0時間 | 6.0時間 | 42.0時間 |
| 6.0時間 | 18.0時間 | 7.0時間 | 49.0時間 |
この表は「削れば増える」ことを勧めるものではありません。むしろ逆で、30分削って得られるのは30分だけという割に合わなさを確かめる表です。増やしたいなら、まず拘束時間の内訳(移動、スマホ、待ち時間)を見直すのが先です。
Q. 生活時間が3時間で固定なのはなぜ? 自分はもっとかかります。
A. 食事・入浴・身支度などをまとめた枠として3時間を置いています。実態がもっと長いなら差額を「拘束時間」に足してください。生活に4時間かかる人は拘束8時間を9時間にすれば実態に合います。
Q. 深夜1時に寝る場合、就寝時刻はどう入れますか?
A. 25と入力します(1時半なら25.5)。「1」と入れると活動時間が0と判定され勉強時間も0になります。結果がおかしいときはこの欄を疑ってください。
Q. 「削りすぎ注意」と出るのは何時間からですか?
A. 計算上の睡眠時間が6時間を下回ると表示されます。ただし注意を促す表示であって、6時間なら十分という意味ではまったくありません。必要な長さは人によって違うので、警告が出ていないことは足りている証拠になりませんし、出たからといって直ちに不健康だと決めつけるものでもありません。判断の材料は数字ではなく日中のあなたの状態です。
Q. 出てきた勉強時間を全部、机に向かう時間にできますか?
A. 難しいはずです。ここで出るのは「予定が入っていない空き時間の上限」で、集中し続けられる時間ではありません。上限の7〜8割が手を動かせる量だと見ておくと、計画倒れになりにくくなります。
Q. 数字を見て落ち込んでしまいました。
A. 出てくるのは努力の量ではなく生活の枠の広さです。枠が狭いのは通学が長い・部活が忙しいといった環境の要因がほとんどで、能力とは関係ありません。量で押し切る計画をやめ範囲を絞るだけのことです。つらさが続くときは一人で抱えず、保護者や学校の先生に話してみてください。