計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
模試は1回ごとの点だけでは、実力が上向きなのか横ばいなのかが分かりません。この計算機は前回と今回の偏差値を並べてどちらへ何ポイント動いたかを出し、志望校ラインまでの残りと、同じ動き方が続いた場合の回数を表示します。扱うのは変化の向きと速さ、線の傾きです。
はじめに確認しておきたいこと。ここに出る「あと約○回」は、直近2回の差をそのまま先へ引き伸ばしただけの数字で、合否の予測でも、いつ届くかの約束でもありません。実際の合否は当日の得点、出題、倍率、配点方式で変わります。伸びがマイナスと出た回も、それはやめる理由ではなく、やり方のどこを変えるかを考える合図として受け取ってください。
中身は引き算と割り算だけです。伸び = 今回 − 前回、残差 = 志望校 − 今回、到達目安 = 残差 ÷ 伸び(伸びがプラスのときだけ)。残差が0以下なら「到達」「既に到達」、伸びが0以下なら割り算をせず「伸びなし・ペースアップが必要」と出ます。
表示の桁は値の大きさで切り替わり、1.0以上は小数第1位まで(+4.0)、1.0未満は小数第2位まで(+0.50、0.67、−2.00)になります。伸びが0.00や−2.00と2桁で出るのはこのためです。
計算例①:前回52.0・今回56.0・志望校60.0(初期値)
伸び=56.0−52.0=+4.0 pt、残差=60.0−56.0=+4.0 pt、到達目安=4.0÷4.0=あと約1.0回。同じ幅で1回動けば計算上は追いつく、という読み方です。
計算例②:前回50.0・今回56.0・志望校60.0
伸び=+6.0 pt、残差=+4.0 pt、到達目安=4.0÷6.0=0.666…であと約0.67回。1回に満たない位置です。
計算例③:前回58.0・今回56.0・志望校60.0
伸び=−2.00 pt。マイナスなので割り算は行われず、到達目安は「伸びなし・ペースアップが必要」と表示され、残差は+4.0 ptのまま残ります。下がった回に回数を出さないのは、延長しても意味のない値になるためです。
残差を+4.0 ptに固定し、前回の値だけを変えたときの表示です(初期値の前回52.0は伸び+4.0 ptで「あと約1.0回」)。入力値を機械的に延長した目安で、合否や到達時期を示すものではありません。
| 前回の偏差値 | 伸び幅の表示 | 同じペースでの到達目安 |
|---|---|---|
| 58.0 | −2.00 pt | 伸びなし・ペースアップが必要 |
| 55.5 | +0.50 pt | あと約8.0回 |
| 53.0 | +3.0 pt | あと約1.3回 |
| 50.0 | +6.0 pt | あと約0.67回 |
伸びが+0.50 ptだと「あと約8.0回」。模試8回分ずっと同じ伸びが続く前提の数字なので、現実の予定表とは合いません。回数より、2回分か10回分かという桁の感触をつかむために使ってください。
伸び+4.0 ptのまま志望校欄だけを入れ替えた表示です。併願先を並べて距離感を見る参考になります(こちらも目安で、合否を意味しません)。
| 志望校の偏差値 | 残差の表示 | 到達目安 |
|---|---|---|
| 54.0 | 到達 | 既に到達 |
| 58.0 | +2.0 pt | あと約0.50回 |
| 60.0 | +4.0 pt | あと約1.0回 |
| 65.0 | +9.0 pt | あと約2.3回 |
残差が0以下になると、回数ではなく「到達」「既に到達」の文字に変わります。ラインを越えても模試の位置が本番の得点を保証はしないので、次は過去問での得点力の確認に移るのが自然です。
こちらは複数回の模試から変化(線)を見る側です。1回分しか手元にないとき、今の立ち位置だけを手早く知りたいときは合格可能性の判定が向いています。あちらは差をA〜Eのゾーンに当てはめて現在地を示すので、2つを合わせると「今どこにいて、どちらへ動いているか」がそろいます。
Q. 「あと約1.0回」と出たら、次の模試で届きますか。
A. 届くという意味ではなく、直近2回の差を1回分先へ伸ばしただけの結果です。伸び方は一定ではなく、範囲が広がる時期や周りが仕上がる時期は同じ努力でも数字が動きにくくなります。距離感をつかむ材料です。
Q. 伸びがマイナスでした。志望校を下げるべきですか。
A. この表示だけを根拠に決める必要はありません。1回の模試は体調や出題との相性で数ポイント揺れ、未習範囲が出れば下がるのが普通です。まず答案から原因を1つ特定し、それでも数回続けて下向きなら先生や保護者の方を交えて出願全体を話し合う、という順番が現実的です。
Q. 違う予備校の模試同士を比べてもいいですか。
A. おすすめしません。偏差値は受けた集団の中での位置なので、受験者層が変われば同じ実力でも数値が動きます。比べるなら同じシリーズ同士。別の模試しかないときは伸び幅を額面どおりに受け取らないでください。
Q. 回数が「0.67回」のように半端になるのはなぜ。
A. 残差を伸び幅で割った値をそのまま表示するためです。1.0未満は小数第2位、1.0以上は小数第1位という丸めが入るので0.50や2.3のようになります。切り上げて読み替えて構いません。
Q. 3回以上の推移をまとめて見たいときは。
A. 直近2回ずつに区切って入力し、伸び幅をメモに並べると折れ線の代わりになります。「+4.0 → +1.0 → −2.00」と並べば、勢いが弱まっているのか一時的な落ち込みかを見分けやすくなります。
Q. 数字を見るのがつらいときは。
A. 無理に見続けなくて構いません。推移は何度確かめても変わらず、眺める時間が伸びを作るわけでもありません。画面を閉じ、今日取り組む1つを決めるほうが確実です。気持ちが重い状態が続くなら家族や先生に話してください。