計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
模試の成績表が返り、志望校欄のアルファベットだけが頭に残ってしまう——受験期にはよくあることです。この計算機は、手元の偏差値と志望校の合格ライン偏差値を並べ、その間隔が何ポイントあるかを数える道具です。出るのは差の大きさと、それがA〜Eのどのゾーンに入るかだけ。距離が分かれば、埋める計画が立てられます。
先に大事なことを一つ。ここに出るアルファベットは合否の予測でも保証でもありません。計算しているのは「入力した2つの数字の引き算」だけで、実際の合否は当日の得点、その年の出題、倍率、学校ごとの配点方式(傾斜配点や調査書の扱い)によって大きく動きます。低い判定が出たときも、それはあきらめる理由ではなく、どこから手を付けるかを決める材料として使ってください。
計算そのものは引き算1回です。差 = 自分の偏差値 − 志望校の偏差値。この差を次の5ゾーンに当てはめます。境目を取り違えやすいので不等号ごと載せます。
| 差の範囲 | 表示(添えられる言葉) |
|---|---|
| 差 ≧ +3.0 | A(かなり有利) |
| 0 ≦ 差 < +3.0 | B(やや有利) |
| −2.0 ≦ 差 < 0 | C(五分五分) |
| −5.0 ≦ 差 < −2.0 | D(厳しめ) |
| 差 < −5.0 | E(かなり厳しい) |
ちょうど−2.0はC、−5.0はDです(−5.1からE)。この区切りは本ツールの一般的な目安であり、模試の主催団体が使う判定基準とは別物です。実際の模試は過去の得点分布と合否結果から可能性の%を出すため、同じ差でも表示が変わります。
計算例①:自分55.0・志望校60.0(初期値)
差=55.0−60.0=−5.0。表示は「D判定(差−5.00)」。あと1.0上げても差−4.0でDのままなので「D判定に」と出ます。5.0ポイント離れているという事実がそのまま出ているだけです。
計算例②:自分57.5・志望校60.0
差=−2.5で「D判定(差−2.50)」。0.5の違いでCではなくDに入る位置で、あと1.0上げると差−1.5でCゾーンに移ります。境目の近くでは小さな変化でも文字が動く例です。なお表示桁数は値により変わり、1.0以上は小数第1位(+3.0)、0や負の値は第2位(−2.50、+0.00)です。
合格ライン偏差値を60.0と置いたときの表示をまとめました。入力値の距離を示す目安であり、合否を示すものではありません。
| 自分の偏差値 | 表示される差 | 判定の目安 | あと1上げたら |
|---|---|---|---|
| 54.0 | −6.00 | E(かなり厳しい) | D |
| 55.0 | −5.00 | D(厳しめ) | D |
| 57.5 | −2.50 | D(厳しめ) | C |
| 58.0 | −2.00 | C(五分五分) | C |
| 60.0 | +0.00 | B(やや有利) | B |
| 63.0 | +3.0 | A(かなり有利) | A |
54.0と55.0のように、1.0の違いでEとDが入れ替わる場所があります。アルファベットは連続した数直線を5つに切っただけで、区切りの両側は実質ほぼ同じ状態です。文字の見た目でなく差のポイント数を見てください。
この計算機はいま時点の立ち位置(点)を測ります。1回分の距離しか扱わないため、今どこにいるかは分かっても、どちらに動いているかは分かりません。複数回の模試から変化の向きと速さ(線)を見たいときは模試の偏差値推移を使ってください。前回と今回を入れると伸び幅と到達目安が出ます。
Q. Aと出れば合格できますか。Eなら無理ですか。
A. どちらも違います。計算したのは引き算だけで、合否そのものは扱っていません。本番の得点、問題との相性、志願者数、配点方式など、引き算に入らない要素で結果は動きます。Aは油断してよい印ではなく、Eも撤退の合図ではありません。低い判定は「いま何ポイント離れているか」という現在地として受け取り、次の行動を決める材料にしてください。
Q. 志望校の偏差値はどの数字を入れますか。
A. 自分が受けた模試の主催団体が公表する合格ライン偏差値です。模試ごとに母集団も算出方法も違うため同じ学校でも数字が一致せず、別の団体の値を混ぜると差の意味がなくなります。
Q. 成績表の判定とこのツールの判定が食い違います。
A. 区切りの決め方が違うためです。模試の判定は過去データから可能性の%を推定しますが、本ツールは差のポイント数で機械的にゾーン分けします。信頼すべきは成績表のほうで、本ツールは差を素早く数える下敷きと考えてください。
Q. 併願校もまとめて見たいときは。
A. 志望校の欄だけ入れ替えて1校ずつ確認します。第一志望・実力相応・確実めの3段階で差を並べると見通しが立ちますが、組み合わせ方は数字だけで決まりません。先生や保護者の方と相談してください。
Q. 見るたびに落ち込んでしまいます。
A. そういうときは無理に数字を見続けなくて大丈夫です。判定は毎日確かめても変わらず、確かめる時間は差を縮めません。数字を閉じ、今日やる1単元を決めるほうが前に進みます。しんどさが続くなら抱え込まずに家族や先生に話してください。