計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
A塾は月28,000円で週2回、B塾は月35,000円で週3回。どちらが割高でしょうか。月謝の額面だけでは答えは出ません。授業の回数も1回の長さも違うのに、比べているのが合計金額だからです。同じ土俵に乗せるには、月謝を実際に受ける授業時間で割り、1時間あたりいくら払っているかに直す必要があります。この換算機は月謝・週の授業回数・1回の授業時間の3つからその時間単価を出します。コース変更や集団から個別への切り替えを迷うときにも、感覚ではなく数字で話せるようになります。
結果には「1時間あたりの費用」が表示され、内訳として月間の授業時間・月謝・週の授業回数、そして週3回に増やした場合の時間単価が並びます。最後の項目は、コマ数を増やすと単価がどう下がるかを見るためのものです。
1ヶ月を4週とすると年間48週分にしかならず、実際の52週に届きません。そこで本ツールは1ヶ月=4.3週として月間の授業時間を求めます(52 ÷ 12 ≒ 4.33)。
換算例①:月謝30,000円・週2回・1回90分
月間の授業時間=2 × 4.3 × (90÷60)=12.9時間。時間単価=30,000 ÷ 12.9 = 約2,326円/時間。同じ月謝で週3回なら月間19.35時間、30,000 ÷ 19.35 = 約1,550円/時間で、単価は3分の2に下がります。
換算例②:冒頭のA塾とB塾を実際に比べる
A塾=28,000円・週2回・90分なら12.9時間で約2,171円/時間。B塾=35,000円・週3回・80分なら月間3 × 4.3 × (80÷60)=17.2時間で、35,000 ÷ 17.2 = 約2,035円/時間。月謝が7,000円高いB塾のほうが時間単価は安いという逆転が起こります。
換算例③:週1回でも長時間なら単価は下がる
月謝18,000円・週1回・120分なら、月間は1 × 4.3 × 2=8.6時間で、18,000 ÷ 8.6 = 約2,093円/時間。通塾の負担が少ないわりに、単価では週2回90分(2,326円)より安く収まります。
1回90分で計算した「1時間あたりの費用」です。月謝を縦、コース回数を横で拾ってください。
| 月謝 | 週1回 (6.45時間) | 週2回 (12.9時間) | 週3回 (19.35時間) | 週4回 (25.8時間) |
|---|---|---|---|---|
| 15,000円 | 2,326円 | 1,163円 | 775円 | 581円 |
| 20,000円 | 3,101円 | 1,550円 | 1,034円 | 775円 |
| 30,000円 | 4,651円 | 2,326円 | 1,550円 | 1,163円 |
| 50,000円 | 7,752円 | 3,876円 | 2,584円 | 1,938円 |
横に読むと、月謝が同じなら回数2倍で単価は半分。縦に読むと、週2回で15,000円と50,000円の塾は時間単価が3.3倍違います。金額の大小ではなく「この差に見合う中身か」を確かめる材料として使ってください。
見落とされがちなのが1コマの長さです。月謝30,000円・週2回のまま、1回の時間だけを変えた場合の時間単価です。
| 1回の時間 | 月間の授業時間 | 1時間あたりの費用 |
|---|---|---|
| 60分 | 8.6時間 | 3,488円 |
| 90分 | 12.9時間 | 2,326円 |
| 100分 | 14.3時間 | 2,093円 |
| 120分 | 17.2時間 | 1,744円 |
60分と90分では、同じ月謝でも時間単価が1.5倍違います。並んで見えるコースでも、片方が1コマ50分・もう片方が90分なら支払いの重さは別物です。ただし低学年ほど長時間の集中は続きにくく、単価が安ければ良いとも限りません。
教育費全体を見通すなら教育資金の積立計算、通い始めたあとの学習量の管理には学習進捗率の計算もどうぞ。
Q. 教材費や季節講習費も入れたほうがいいですか?
A. 目的によります。家計負担を知るだけなら月謝で十分ですが、塾同士を公平に比べるなら含めるべきです。年額の費用を12で割って月謝に足してください。入会金は通う予定の月数で按分します。
Q. なぜ「4週」ではなく「4.3週」で計算するのですか?
A. 1年は52週で、12ヶ月で割ると約4.33週になるためです。4週で計算すると月間授業時間を少なく見積もり、単価が実際より高く出ます。ただし月4回など固定回数の塾も多いので、回数が決まっているならその数字で計算し直すほうが正確です。
Q. 週によって回数が違うコースはどう入力しますか?
A. 月間の合計コマ数を4.3で割り、平均の週回数として入れてください。月10コマなら10 ÷ 4.3 = 約2.3回です。「1回の時間」は1コマの長さのままで構いません。
Q. オンライン塾や家庭教師にも使えますか?
A. 使えます。月額固定制のオンライン塾はそのまま入力できます。家庭教師は元々時間単価が提示されていますが、交通費や管理費が月ごとにかかるなら、それらを足した総額で換算すると本当の単価が見えます。
Q. 自習室が使い放題の塾は、単価に反映できますか?
A. 授業時間だけで割るので自習室の価値は数字に出ません。使う時間を週回数側に上乗せして試算し、「授業のみの単価」と「自習込みの単価」を2通り出して見比べるのが実用的です。
Q. 塾講師側のアルバイト時給を計算したいのですが。
A. このツールは保護者が支払う月謝を基準にしたもので、講師に支払われる給与とは別物です。講師側で実質時給を知りたい場合は、1ヶ月の給与総額を「授業時間+授業準備・教材作成・報告書作成・保護者対応・研修などコマ外の時間」の合計で割ると体感に近づきます。なお、こうしたコマ外の時間が労働時間として扱われるかどうかは、雇用契約の内容や実際の働き方によって判断が分かれます。賃金の扱いに疑問がある場合は、就業規則や雇用契約書を確認したうえで、労働基準監督署や社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。