計算結果は一般的な目安です。実際の条件・規格により異なる場合があります。
模試の帳票に「偏差値58」と印字されていても、それが何人中の何番あたりかは書かれていないことがあります。偏差値は平均を50、ばらつきの幅を10として得点を並べ直した指標で、順位そのものではないからです。このページは偏差値と受験者数から、統計の標準的な考え方にもとづいて上位およそ何%か、順位でいうとどのあたりかを換算します。帳票の数字を、実感の持てる「何番目」に置き換える道具です。
ここで出るのは理論上の推定値であって、合否の判定でも予測でもありません。得点の散らばり方は模試ごとに癖があり、実際の順位は帳票の数字が正解です。本番の合否となればさらに、当日の得点・出題・配点方式・受験する人の顔ぶれが関わります。今の立ち位置をつかみ、次に何をするか決めるために使ってください。
計算例①:偏差値60・受験者300人
Z=(60 − 50) ÷ 10 = 1.0。上位割合は約15.9%、300 × 0.159 = 47.7 を切り上げて約48位。上から50番手前後という読み方です。
計算例②:偏差値45・受験者1,000人
Z=−0.5、上位割合は約69.1%、順位は約692位。偏差値が50を下回ると上位割合は50%を超え、順位の数字も後ろへ動きます。
同じ偏差値でも母集団の人数が変われば順位は違います。規模別に並べました。正規分布を仮定した理論値の目安で、特定の模試や学校の合格ラインを示すものではありません。
| 偏差値 | 上位割合 | 300人中 | 1,000人中 | 5,000人中 |
|---|---|---|---|---|
| 40 | 約84.1% | 約253位 | 約842位 | 約4,207位 |
| 45 | 約69.1% | 約208位 | 約692位 | 約3,458位 |
| 50 | 約50.0% | 約150位 | 約500位 | 約2,500位 |
| 55 | 約30.9% | 約93位 | 約309位 | 約1,543位 |
| 60 | 約15.9% | 約48位 | 約159位 | 約794位 |
| 65 | 約6.7% | 約21位 | 約67位 | 約335位 |
| 70 | 約2.3% | 約7位 | 約23位 | 約114位 |
横に読むと、偏差値60は300人規模なら48位、5,000人規模では794位です。順位は母集団の大きさに引きずられるため、規模の違う模試の順位を並べても比べたことになりません。比べるなら上位割合です。
画面の「偏差値+10なら」が示す変化を出発点ごとに並べました。
| 今の偏差値 | 今の上位割合 | +10後の上位割合 |
|---|---|---|
| 40 | 約84.1% | 約50.0% |
| 45 | 約69.1% | 約30.9% |
| 50 | 約50.0% | 約15.9% |
| 55 | 約30.9% | 約6.7% |
| 60 | 約15.9% | 約2.3% |
同じ「+10」でも、40→50は上位割合が34ポイント動くのに対し、60→70では13.6ポイントしか動きません。上へ行くほど変化は小さくなりますが、そこにいる人数が薄いぶん抜く相手も少なくなります。真ん中付近ほど、少しの得点差で順位が入れ替わりやすいとも言えます。
このページが答えるのは「今、集団のどこにいるか」。一方倍率から合格ライン順位が答えるのは「その枠に届くには上位何%が必要か」です。前者が現在地、後者が目的地にあたり、両方そろってはじめて距離が見えます。模試が返ってきたらこちらで現在地を、出願状況が出たら倍率のページで目的地を出し、並べてみてください。ただし模試の受験者と志願者は別の集団なので、%どうしの引き算に厳密な意味はありません。素点から偏差値を求めるなら偏差値の計算、回ごとの上下を追うなら模試の偏差値推移が使えます。
Q. 帳票に載っている順位と数字が合いません。
A. 帳票の順位が実測値なので、そちらが正しい数字です。このページは正規分布を仮定した理論値なので分布の形でずれます。順位が載っていない模試の感覚をつかむときや、偏差値がいくつなら何位かの試算に向いています。
Q. 偏差値50はちょうど真ん中ですか?
A. 正規分布の仮定では上位50.0%、つまり中央です。ただし実際の分布が左右非対称だと、平均点と真ん中の順位はずれます。
Q. 受験者数がわからないときはどうしますか?
A. 上位割合だけなら受験者数がなくても出ます。順位を知りたいときは、その模試の公表規模や前回の人数を入れて感触をつかむとよいでしょう。
Q. 志望校の合格に必要な偏差値はいくつですか?
A. このページでは判断できません。必要な水準は年度や実施回、模試の主催団体で変わるため、学校や模試主催者の公表資料と、学校や塾の先生の見立てを確認してください。
Q. 偏差値が下がりました。実力が落ちたということですか?
A. そうとは限りません。偏差値は同じ回を受けた人との相対的な位置なので、受験者層が変われば得点が同じでも上下します。回ごとの数字より、複数回を並べた向きに情報があります。