放射線の強さが半分になる遮蔽材の厚さ。
HVLと同じ単位で入力してください。
放射線は鉛や鉄などの遮蔽材を通るたびに弱くなります。このツールでは、放射線の強さが半分になる厚さ「半価層(HVL)」と実際の遮蔽材の厚さを入れるだけで、放射線の透過率(通り抜ける割合)と減衰率(遮られる割合)を自動計算できます。あわせて1/10価層(TVL)も参考表示するので、遮蔽の目安づくりに役立ちます。
放射線は遮蔽材の厚さに対して指数関数的に弱まります。半価層を1枚通るごとに強さが半分になるため、透過率は次の式で求められます。
透過率 = 0.5 (x ÷ HVL)(x:遮蔽材の厚さ、HVL:半価層)。減衰率は「1 − 透過率」で計算します。
例:HVLが5mmで厚さが10mmなら、半価層2枚分なので 0.5²=0.25、つまり透過率25%(減衰率75%)です。15mmなら 0.5³=0.125(透過率12.5%)。一方、強さを1/10にする1/10価層(TVL)は HVL×3.32(=log10÷log2)で求まり、HVL5mmなら約16.6mmが目安になります。
初期値の周辺で、遮蔽材の厚さ x(縦)と半価層 HVL(横)の2つを変えたときに透過率(通り抜ける割合)がどう動くかを並べたものです。数値はこのページの計算式で実際に算出しています。
| 遮蔽材の厚さ x(mm) \ 半価層 HVL(mm) | 3mm | 5mm | 8mm | 10mm |
|---|---|---|---|---|
| 5mm | 31.5 % | 50 % | 64.84 % | 70.71 % |
| 8mm | 15.75 % | 32.99 % | 50 % | 57.43 % |
| 10mm | 9.921 % | 25 % | 42.04 % | 50 % |
| 15mm | 3.125 % | 12.5 % | 27.26 % | 35.36 % |
| 20mm | 0.9843 % | 6.25 % | 17.68 % | 25 % |
値は本ページの計算式で算出した目安です。実際の条件によって変わりますので、細かい条件は上の計算機に自分の数字を入れて確かめてください。
Q. 厚さを半価層の2倍にすると、放射線はどれくらい減りますか?
A. 透過率は0.5²=0.25、つまり1/4(25%)まで下がります。半価層を重ねるほど「1/2の累乗」で急激に弱まるのが特徴です。
Q. 半価層の値はどこで分かりますか?
A. 半価層は放射線の種類(X線・ガンマ線など)、エネルギー、遮蔽材の材質によって変わります。コバルト60やイリジウム192など線源ごとの鉛・鉄・コンクリートの半価層は、放射線防護の規格表や公式データに掲載されています。
Q. 計算どおりの透過率になりますか?
A. 本ツールは散乱のない「狭ビーム・単一エネルギー」を前提とした理想的な指数減衰の目安です。実際は散乱線(ビルドアップ)やエネルギー分布の影響で、透過率は計算値より高めになる傾向があります。あくまで概算としてご利用ください。