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🔬 音響インピーダンスと反射率 計算機

密度と音速から Z・境界の反射率を計算

媒質1(入射側)
kg/m³
m/s
媒質2(透過側)
kg/m³
m/s
境界での音圧反射率 R
音響インピーダンス Z₁
音響インピーダンス Z₂
エネルギー反射率
エネルギー透過率
📘 計算式と注意

📖 音響インピーダンスと反射率の使い方と完全ガイド

「探触子を当てているのに、なぜか欠陥のエコーが出ない」「水浸法でどれくらい音が材料へ入っているのか分からない」「過去問で水/鋼の反射率を問われたが、係数をどう立てればいいか迷う」——超音波探傷(UT)の現場でも試験勉強でも、つまずきの正体はたいてい音響インピーダンスの差です。このツールは、材料の密度 ρ音速 cを入れるだけで、音響インピーダンス Z=ρ×c と、2つの媒質の境界で超音波がどれだけ跳ね返るか(音圧反射率・エネルギー反射率・透過率)を自動計算します。UT受験者、検査技術者、医療エコーや水中音響に関わる方が、境界での反射の見積もりを数秒で行うためのものです。

使い方と入力のコツ

計算のしくみ・計算式

音響インピーダンスは密度と音速の積です。境界での反射は、両側のZの差と和の比で決まります。本ツールは平面波が境界に垂直入射する理想条件で次式を用います。

計算例1:水 → 鋼(水浸法・接触面の典型) Z₁=1000×1480=1.48×10⁶=1.48 MRayl、Z₂=7850×5900=46.3×10⁶=46.3 MRayl。音圧反射率 r=|46.3−1.48|÷(46.3+1.48)×100=44.8÷47.8×100≒93.8 %。エネルギー反射率 R=0.938²×100≒88.0 %、透過率 T≒12.0 %。水と鋼ではZ差が大きく、音圧の約94%(エネルギーの約88%)が界面で跳ね返り、材料に入るのはエネルギーで約12%だけ、と読めます。

計算例2:鋼 → 銅(クラッド材の境界・UTレベル2過去問の定番) Z₁(鋼)=7850×5900=46.3 MRayl、Z₂(銅)=8900×4700=41.8 MRayl。音圧反射率 r=|41.8−46.3|÷(41.8+46.3)×100=4.5÷88.1×100≒5.1 %(代表値の取り方で約4.8〜5.1%)。エネルギー反射率 R≒0.26 %、透過率 T≒99.7 %。Zが近い金属どうしの境界はほとんど音が通り抜け、クラッド境界が「見えにくい」理由がここにあります。

計算例3:鋼 → 空気(裏面・割れの境界) Z₂(空気)=1.2×343=0.00041 MRayl。r=|0.00041−46.3|÷(0.00041+46.3)×100≒100.0 %。鋼と空気のZ差は桁違いで、ほぼ全反射します。底面エコーや割れ(内部の空気層)が強く返るのはこのためです。

代表的な媒質の音響インピーダンス早見表

媒質密度 ρ (kg/m³)音速 c (m/s)Z (MRayl)
空気(20℃)1.23430.0004
水(20℃)100014801.48
ひまし油(接触媒質)95015001.43
人体軟部組織106015401.63
アクリル樹脂118027303.22
アルミニウム2700632017.1
8900470041.8
鉄・鋼(縦波)7850590046.3

※Zは概算値です(温度・組成・波のモードで変動)。この表をベースに、2つのZの差が大きいほど反射が強い、と覚えると応用が利きます。

反射率の目安と境界の判断基準

境界の例音圧反射率 r読み取り
鋼/空気・割れ≒100 %ほぼ全反射。底面・欠陥がよく見える
水/鋼約94 %水浸法で多くが反射。入射損失に注意
アクリル/鋼約87 %くさび/母材の界面エコーが出やすい
鋼/銅(クラッド)約5 %Z近く、境界が見えにくい
人体/エコージェル数 %ジェルで反射を抑え音を通す

よくある質問

Q. 音圧反射率とエネルギー反射率、どちらを答えればいい?

A. UTで単に「反射率」「反射係数」と言うときは、エコー高さ(振幅)に直結する音圧反射率 r = |Z₂−Z₁|/(Z₂+Z₁)を指すのが普通です。エネルギーで論じるとき(透過率との和を100%にしたいとき)は r を二乗したR=r²を使います。問題文が「音圧」か「エネルギー(強度)」かを必ず確認してください。本ツールは両方を同時表示します。

Q. 反射率がマイナスになるのはなぜ?

A. 符号付きで r=(Z₂−Z₁)/(Z₂+Z₁) と書くと、Z₂がZ₁より小さい(硬→柔へ進む)とき負になります。これは反射波の位相が反転することを表します。跳ね返る量の大小は絶対値で判断し、本ツールも絶対値(%)で表示します。エネルギー反射率は常に0〜100%です。

Q. なぜ探傷で接触媒質(カプラント)を塗るの?

A. 探触子と材料の間に空気層が残ると、空気のZ(約0.0004 MRayl)が極端に小さく反射率がほぼ100%になり、超音波が材料へほとんど入りません。水・ジェル・グリセリン等で空気を追い出し、Z差を縮めて音を通すためです。これが「接触不良=エコーが出ない」の正体です。

Q. 縦波と横波で値は変わりますか?

A. 変わります。音速は波のモードで異なるため(鋼で縦波約5900、横波約3230 m/s)、Zも反射率も変わります。垂直探傷は縦波、斜角探傷は横波と、検査モードに合った音速を入力してください。

Q. 密度をg/cm³で入れたら桁が合いません。

A. 本ツールの密度はkg/m³です。g/cm³の値を1000倍して入力してください(鋼7.85→7850、水1.0→1000)。音速はm/sのまま入れればMRaylで正しく出ます。

注意点・もう一歩踏み込んだ知識

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※計算結果は目安です。正確な判断は公的機関・専門家にご確認ください。