硬さ試験の結果はビッカース硬さ(HV)、ブリネル硬さ(HB)、ロックウェル硬さ(HRC)など試験法ごとに値が異なります。この換算ツールは、ある硬さ値を入力すると他のスケールへの概算値を自動で求め、図面や規格に合わせた読み替えを素早く行えます。
HVとHBは「押し込みでできたくぼみの面積から求める荷重あたりの硬さ」で、低~中硬度域ではほぼ同じ数値(HV≒HB)になります。これは両者が圧痕面積を基準にしているためです。一方HRCは「押し込み深さの差」で表すため、HVやHBとは尺度が異なり、換算には変換表(ASTM E140、JIS G 0202相当)に基づく近似が使われます。
数値例として、HV300はおよそHB285・HRC30前後、HV500はおよそHB475・HRC49前後に対応します。低硬度側ではHV≒HB、硬度が上がるほどHBはHVよりやや低めにずれていく傾向があります。
Q. 換算値はそのまま規格の合否に使えますか?
A. あくまで概算です。規格で「HRCで規定」とある場合は、原則HRCで直接測定した値を用います。換算値は目安・参考として扱ってください。
Q. HRCがおよそ20を下回ると換算が不安定になるのはなぜですか?
A. HRC(Cスケール)は硬い材料向けで、軟らかい領域では精度が落ちます。低硬度域ではHRB(Bスケール)やHV/HBで評価するのが一般的です。
Q. アルミや銅でも同じ換算が使えますか?
A. 一般的な換算表は鋼を対象にしています。非鉄金属や鋳鉄では関係が変わるため、この換算は鋼の目安としてご利用ください。