一般的な定義に基づく計算です。リーグ・大会の規定をご確認ください。
与四球率(BB/9)は、投手が9イニング(1試合完投相当)を投げたときに平均で何個の四球を出すかを表す、制球力の代表的な指標です。防御率や奪三振率と並んでよく使われますが、シーズン成績表に必ず載っているとは限らないため、自分で計算したい場面が意外とあります。このツールは、与四球数と投球回を入れるだけでBB/9を自動計算します。プロ野球の投手成績を深掘りしたいファン、草野球で自分の投球内容を振り返りたい人、チームのスコアラーとして選手の制球傾向をまとめたい人に向いています。野球特有の「6回1/3=6.1」という端数イニング表記にも対応しています。
計算式はシンプルで、与四球率(BB/9)=与四球×9÷投球回です。「9を掛ける」のは、投球回がバラバラの投手同士を「9イニング投げたら」という同じ土俵で比べるためです。注意が必要なのは投球回の扱いで、野球では「6回1/3」を「6.1」、「6回2/3」を「6.2」と表記する慣習がありますが、これは小数ではありません。計算するときは投球回=回(整数)+アウト数÷3と換算します。つまり6.1は6.333…回、6.2は6.667…回です。
計算例①:与四球40・投球回130回ちょうど
BB/9=40×9÷130=360÷130=2.77。9回あたり約2.8個の四球という水準で、先発投手としては平均〜やや良好の範囲です。
計算例②:与四球28・投球回150回1/3(表記150.1)
投球回=150+1÷3=150.333回。BB/9=28×9÷150.333=252÷150.333=1.68。2.0を大きく下回り、はっきり「制球型」と言える数字です。同じ与四球28個でも、投球回が100回しかなければBB/9は2.52と評価が変わります。「個数」ではなく「率」で見ることに意味があるわけです。
初期値の周辺で、投球回(整数部分)(縦)と与四球(横)の2つを変えたときに与四球率(BB/9)がどう動くかを並べたものです。数値はこのページの計算式で実際に算出しています。
| 投球回(整数部分)(回) \ 与四球(個) | 20個 | 40個 | 60個 | 80個 |
|---|---|---|---|---|
| 65回 | 2.77 個/9回 | 5.54 個/9回 | 8.31 個/9回 | 11.08 個/9回 |
| 98回 | 1.84 個/9回 | 3.67 個/9回 | 5.51 個/9回 | 7.35 個/9回 |
| 130回 | 1.38 個/9回 | 2.77 個/9回 | 4.15 個/9回 | 5.54 個/9回 |
| 195回 | 0.92 個/9回 | 1.85 個/9回 | 2.77 個/9回 | 3.69 個/9回 |
| 260回 | 0.69 個/9回 | 1.38 個/9回 | 2.08 個/9回 | 2.77 個/9回 |
値は本ページの計算式で算出した目安です。実際の条件によって変わりますので、細かい条件は上の計算機に自分の数字を入れて確かめてください。
Q. BB/9はどのくらいなら良い数字ですか?
A. 一般的な目安として、2.0以下なら制球型、2.0〜3.0前後で良好、4.0を超えると四球が失点リスクにつながりやすい水準とされます。リリーフ投手は対戦打者が少なくブレやすいので、先発より幅を持って見るのが実情に合います。
Q. 死球(デッドボール)は含めますか?
A. BB/9は「与四球(Bases on Balls)」だけを数え、死球は含めないのが一般的な定義です。四球と死球を合わせて評価したい場合は「(四球+死球)×9÷投球回」を別途計算する方法もありますが、その場合はBB/9とは別の指標として扱ってください。
Q. 「6.1回」を小数の6.1として計算してはいけませんか?
A. いけません。6.1回は「6回と1/3」なので実際は6.333回です。小数のまま計算するとBB/9がわずかに大きく(悪く)出てしまいます。このツールは端数アウトをプルダウンで選ぶ方式にして、この換算ミスを防いでいます。