被安打・与四球・投球回から「1イニングに出す走者数」を算出
一般的な定義に基づく計算です。リーグ・大会の規定をご確認ください。
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)は、投手が1イニングあたり何人の走者を出したかを表す指標です。防御率が「失点を防ぐ結果」を見るのに対し、WHIPは「そもそも走者をどれだけ出さないか」というピッチング内容そのものを映すため、プロ野球のデータ観戦はもちろん、草野球のチーム分析やスコアラーの成績整理でも広く使われています。このツールは被安打・与四球・投球回を入力するだけでWHIPを自動計算し、投球回の「6回1/3」のような端数表記にもそのまま対応します。
計算式はWHIP=(被安打+与四球)÷投球回です。投球回の端数は1アウト=1/3回として、内部で「回+アウト数÷3」に換算してから割り算します。
計算例:被安打110・与四球35・投球回120回ちょうどの場合
走者の合計=110+35=145人。WHIP=145÷120=1.21(小数3位を四捨五入)。「1イニングに約1.2人の走者を出す投手」と読めます。もし投球回が120回1/3なら、120+1÷3=120.33回で割り、145÷120.33=1.21となります。
なお、WHIPに含めるのは安打と四球だけです。死球・失策・野手選択による出塁はカウントしないのが一般的な定義なので、「出した走者の総数」よりわずかに小さい値になります。
Q. WHIPはどのくらいなら良い数字ですか?
A. 先発投手なら1.20を切れば優秀、1.00前後まで下がるとリーグを代表するエース級とされます。逆に1.40を超えると毎回のように走者を背負っている状態で、失点のリスクが高いピッチングといえます。
Q. 死球はなぜ含めないのですか?
A. WHIPの原義が「Walks(四球)+Hits(安打)」だからです。死球も走者を出す点では同じですが、一般的な定義には含まれません。死球まで含めた指標を見たい場合は、出塁率やK/BBなど別の指標と組み合わせて評価します。
Q. 防御率が良いのにWHIPが悪い(またはその逆)のはなぜですか?
A. 防御率は「自責点」しか数えないため、走者を多く出しても粘って無失点に抑えれば良い値になります。WHIPは走者を出した時点で悪化するので、両方を見ると「危なげなく抑えているのか、綱渡りで抑えているのか」が区別できます。