一般的な定義に基づく計算です。リーグ・大会の規定をご確認ください。
BABIP(Batting Average on Balls In Play)は、フェアグラウンドに飛んだ打球=「インプレーの打球」がどれくらいの割合で安打になったかを表す野球の指標です。本塁打と三振を除いて計算するため、守備や打球の飛び先といった「運」の影響がどれだけ成績に混ざっているかを見るのに使われます。このツールは、安打・本塁打・打数・三振・犠飛の5つを入力するだけでBABIPを自動計算し、割分厘表記や平均値(.300前後)との比較まで一覧で表示します。プロ野球の成績分析はもちろん、草野球のスコアラーや自分の打撃を振り返りたい人にも使えます。
計算式はBABIP=(安打−本塁打)÷(打数−三振−本塁打+犠飛)です。分子から本塁打を引くのは、柵越えの打球は守備が関与できない(インプレーではない)ためです。分母も同じ理由で、守備が関与しない三振と本塁打を打数から除き、逆にインプレー打球なのに打数に数えられない犠飛を足し戻します。つまり「野手が処理する可能性のあった打球のうち、安打になった割合」だけを純粋に取り出す設計になっています。
計算例:安打80・本塁打15・打数300・三振70・犠飛3の場合
分子=80−15=65。分母=300−70−15+3=218。BABIP=65÷218=0.2981…→.298(2割9分8厘)。平均的な値である.300前後にきわめて近く、インプレー打球の結果としてはごく標準的なシーズンだったと読めます。
初期値の周辺で、打数(縦)と安打(横)の2つを変えたときにBABIP(インプレー打率)がどう動くかを並べたものです。数値はこのページの計算式で実際に算出しています。
| 打数(打数) \ 安打(本) | 40本 | 80本 | 120本 | 160本 |
|---|---|---|---|---|
| 150打数 | .368 | .956 | 1.544 | 2.132 |
| 225打数 | .175 | .455 | .734 | 1.014 |
| 300打数 | .115 | .298 | .482 | .665 |
| 450打数 | .068 | .177 | .285 | .394 |
| 600打数 | .048 | .125 | .203 | .280 |
値は本ページの計算式で算出した目安です。実際の条件によって変わりますので、細かい条件は上の計算機に自分の数字を入れて確かめてください。
Q. BABIPが高い・低いと何がわかるのですか?
A. 打者のBABIPが.350を超えるような年は「打球がよく野手の間を抜けた=運が味方した」可能性、.250を下回る年は「正面を突く打球が多かった=不運だった」可能性が疑われます。極端な値は実力よりも打球の飛び先の偏りで説明できることが多く、翌年は平均方向(.300前後)へ揺り戻る「回帰」が起きやすいとされています。好不調の原因を切り分ける手がかりになる指標です。
Q. 打率とはどう違うのですか?
A. 打率=安打÷打数には、本塁打も三振もすべて含まれます。BABIPはそこから本塁打と三振を除き、「グラウンド内に飛んだ打球」だけに絞った打率です。三振が多い打者でもインプレー打球の質が高ければBABIPは高く出るなど、打率だけでは見えない中身が分かります。
Q. BABIPは完全に「運」の指標なのですか?
A. いいえ。足が速く内野安打を稼げる打者や、ライナー性の鋭い打球が多い打者は、実力として恒常的に高いBABIPを維持できます。逆にフライ打球が多いタイプは低めに出やすい傾向があります。「その選手の例年の水準」と比べて大きくズレた年に運の影響を疑う、という使い方が適切です。