ねじのピッチと条数(じょうすう)を入力すると、1回転で軸方向に進む距離である「リード」と、ねじ山の傾きである「進み角(リード角)」を計算します。送りねじの設計や、多条ねじの送り量を確認したいときに役立ちます。
リードはピッチに条数を掛けて求めます。L = P × n。たとえばピッチ2mmの2条ねじなら、L = 2 × 2 = 4mm。1回転でハンドルが4mm進む計算です。1条ねじではリードとピッチが一致します。
進み角は、有効径の円周に対してリードがどれだけ傾いているかで決まります。tan λ = L ÷ (π × d2)。たとえば有効径10.86mm(M12並目相当)でリード1.75mmなら、tan λ = 1.75 ÷ (3.1416 × 10.86) ≒ 0.0513 となり、λ ≒ 2.9度です。有効径が大きいほど、また条数が少ないほど進み角は小さくなります。
Q. リードとピッチの違いは?
A. ピッチは隣り合うねじ山どうしの距離、リードは1回転で進む距離です。1条ねじでは両者が等しく、多条ねじではリード=ピッチ×条数となります。
Q. 進み角とリード角は同じものですか?
A. ここでの進み角はリード角と同じ意味です。なお、ねじ山を軸に対して測る「ねじれ角」は進み角の余角(90度−進み角)にあたり、別の量なので混同に注意してください。
Q. 進み角が大きいと何が変わりますか?
A. 1回転あたりの送りが大きくなり、速く動かせます。一方で、進み角が小さいねじは自然に緩みにくい(セルフロックしやすい)傾向があります。