ボルトの呼び径・目標の軸力(締付け力)・トルク係数から、必要な締付けトルクを計算するツールです。手締めや勘に頼らず、適切な数値でボルトを締めたいときの目安が得られます。
締付けトルクは、トルク係数法という簡易式で求めます。
T = K × F × d
T:締付けトルク(N・m)、K:トルク係数、F:軸力(N)、d:呼び径(m)です。dはmmで入力しますが、計算上はm(メートル)に換算して扱います。
たとえばM10ボルト(d=10mm=0.01m)を、軸力F=20,000N、トルク係数K=0.2で締める場合、
T = 0.2 × 20,000 × 0.01 = 40 N・m となります。つまりトルクレンチを40N・mに設定して締めれば、約20kNの軸力が得られる計算です。
Q. トルク係数Kはどう決めればいい?
A. 表面処理や潤滑で変わります。目安は乾燥した鋼ボルトで約0.2、油やグリスを塗った場合は0.1〜0.15程度です。Kが小さいほど同じトルクでも軸力が大きくなるため、設定の誤りは過大な締付けにつながります。
Q. 軸力はどのくらいを目標にすればいい?
A. ボルトの強度区分と有効断面積から決まる降伏軸力の60〜70%程度が一般的な目安です。具体的な値は設計図面や規格に従ってください。
Q. この式はどんな場面でも使える?
A. T=K・F・dは簡易式で、あくまで目安の算出向けです。重要保安部品や高い精度が求められる箇所では、メーカー指定値や角度法(回転角管理)などの管理方法に従ってください。