距離差から必要な遅延時間(ms)を自動計算
メインスピーカーとサブ(補助)スピーカーの距離差から、後ろのスピーカーに必要な遅延時間(ディレイ)を計算します。音の到達タイミングを揃え、エコーや音像のズレを防ぐための設定値が分かります。
音は空気中を一定の速さで伝わるため、距離の差をそのまま時間の差に換算できます。計算式は次のとおりです。
ディレイ時間(秒)= 距離差(m)÷ 音速(m/s)。ミリ秒にするには1000を掛けます。
例えば距離差が10m、音速340m/sの場合、10 ÷ 340 = 約0.0294秒 = 約29.4ミリ秒。後方スピーカーをこの分だけ遅らせると、メインの音と前後のスピーカーの音がほぼ同時にリスナーへ届きます。目安として、音は約34cm進むのに1ミリ秒かかります。
Q. 音速は340で固定して良いですか?
A. 音速は気温で変わり、0℃で約331m/s、30℃で約349m/sです。屋外イベントなど温度差が大きい場面では当日の気温に合わせると精度が上がります。
Q. ディレイをかけ過ぎるとどうなりますか?
A. 後方の音が遅れすぎると、はっきりした山びこ(エコー)として聞こえます。逆に不足すると音像が前に張り付かず、両方のスピーカーが別々に鳴って聞こえます。
Q. ハース効果とは何ですか?
A. 先に届いた音の方向に音像を感じる聴覚特性です。計算値に数ミリ秒(5〜15ms程度)足すと、音がメインスピーカー側から鳴っているように感じさせやすくなります。