パーツ構成から推奨ワット数を自動診断
各パーツの消費電力を合計し、ピーク時や経年劣化に備えて約1.6倍(おおよそ1.5〜2倍)の余裕を持たせ、市販の標準容量(450/550/650/750/850/1000/1200W)に切り上げて推奨します。電源は負荷50%前後で最も効率が良いため、少し大きめが定番です。
CPU・GPUのTDPはおおよその目安値です。実際の消費電力はクロック・電圧・周辺機器で変動します。電源選びの目安としてご利用ください。
自作PCやBTOの構成変更で最初につまずきやすいのが「電源(PSU)は何ワットを選べばいいのか」という問題です。容量が足りないと、ゲームの読み込み中やGPUに負荷がかかった瞬間に突然電源が落ちる・再起動する・そもそもグラボが起動しないといった症状が出ます。逆に容量を盛りすぎても、価格が上がるだけで性能は1ミリも上がりません。この計算機は、CPUとGPUのクラス、そしてストレージやファンなどの周辺パーツを選ぶだけで、システム全体の実消費電力の目安と、余裕を見込んだ推奨ワット数、さらに目安となる80PLUS認証グレードまでを一度に表示します。新しくグラボを載せ替える人、初めて1台組む人、電源だけ先に買い替える人が「とりあえずこのへんを買えば安全」という出発点をつかむためのツールです。
迷いやすいのは「自分のCPU/GPUがどのクラスか分からない」場合です。型番が分かるなら、メーカー公式ページや製品仕様の「TDP」「Total Graphics Power(TGP)」の数値に最も近い選択肢を選べば大きく外れません。クラスが境目で迷ったら、必ず大きいほうを選んでおくのが安全側です。
本ツールはまず各パーツの消費電力を足してシステム全体のピーク消費電力を求め、そこに約1.6倍の余裕(マージン)を掛けて、市販されている標準容量に切り上げて推奨します。式は次のとおりです。
計算例1:ミドルゲーミング機(Core i5 + RTX 4060)。CPU 65W + GPU 130W + 標準60W = 実消費電力 255W。これに1.6を掛けると 255 × 1.6 = 408W。標準容量で408Wを超える最小は450Wなので、推奨は450Wです。実消費が400W未満なのでグレードは「Bronze〜」で十分という結果になります。
計算例2:ハイエンド機(Core i9 + RTX 4090 + 多めの周辺)。CPU 170W + GPU 450W + 多め120W = 実消費電力 740W。740 × 1.6 = 1184W。標準容量で1184Wを超える最小は1200Wなので、推奨は1200W、実消費が400Wを大きく超えるためグレードは「Gold以上」が目安になります。RTX 4090級は瞬間的な電力スパイクが大きいため、この余裕は決して過剰ではありません。
| 構成の例 | 実消費目安 | 推奨容量 |
|---|---|---|
| 事務・内蔵GPU(i5級+GPUなし) | 125W | 450W |
| エントリーゲーミング(i5+RTX3050級) | 200W | 450W |
| ミドルゲーミング(i5+RTX4060級) | 255W | 450W |
| ハイミドル(i7+RTX4070級) | 405W | 650W |
| ハイエンド(i9+RTX4080級) | 550W | 1000W |
| 最上位(i9+RTX4090級+多め) | 740W | 1200W |
表の数値は本ツールの計算式に沿った概算です。実際の製品では同じクラスでもTDPに幅があるため、自分のパーツの公称値で計算機にかけ直すのが確実です。
Q. 計算結果ぴったりの容量を買えばいいですか?
A. 表示される推奨値はすでに1.6倍の余裕を含んでいるので、その容量で組めば通常使用に問題はありません。ただし将来GPUを上位機種に載せ替える予定があるなら、ワンランク上(例:650W→750W)を選んでおくと電源を買い直さずに済みます。
Q. TDPは実際の消費電力と同じですか?
A. 厳密には違います。TDPは本来「冷却が処理すべき発熱量」の指標ですが、実消費電力の概算として広く使われています。最新CPU/GPUはブースト時にTDPを超えることがあるため、本ツールのように余裕率を掛けて見積もる方法が安全側です。
Q. 80PLUS認証は容量と関係ありますか?
A. 別物です。80PLUSは「電力の変換効率」を示す認証(Bronze→Silver→Gold→Platinum→Titaniumの順に高効率)で、容量(W)とは独立した指標です。同じ650Wでも高グレードのほうが発熱と電気代が小さく、長時間高負荷で使うなら効いてきます。
Q. 容量が大きすぎると電気代が無駄になりますか?
A. 電源は「使った分」しか消費しないため、大容量にしても待機電力が大きく増えることはほぼありません。ただし軽負荷すぎる帯域では効率がやや落ちるので、極端に大きすぎる容量(例:実消費200Wに1200W)は費用対効果が悪いだけです。推奨容量の前後1ランクが現実的です。
Q. ノートPCやミニPCにもこのツールは使えますか?
A. このツールは内部にATX電源を載せるデスクトップ自作PC向けです。ノートやACアダプター駆動のミニPCは電源設計が異なるため、対象外と考えてください。
本ツールの数値は各クラスの代表的なTDPを用いた概算であり、実際の消費電力はクロック・電圧・周辺機器・使用状況で変動します。電源は安全に関わるパーツなので、最終的な選定は各パーツメーカーの公式スペックと電源製品の仕様をご確認のうえ判断してください。