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🎯 損益分岐の販売価格を逆算

目標利益から必要な売価をズバリ逆算

原価・手数料

🎯 目標利益に必要な売価

詳しい内訳

📘 計算式と注意

概算の目安です。実際の手数料率・税区分は各プラットフォームでご確認ください。

📖 損益分岐の販売価格を逆算するツール — 値付けの完全ガイド

「1,000円で仕入れた商品を1,500円で売れば500円の儲け」——この足し算は、フリマアプリやネットショップでは成立しません。売れた瞬間に販売手数料が売価から差し引かれ、さらに送料と梱包材が出ていくからです。手数料は「売価に対する割合」でかかるので、原価に利益を足しただけの価格を付けると、手元に残る金額は必ず目標を下回ります。このツールは、その関係を逆向きに解いて「目標の利益を残すには、いくらで売ればいいのか」を一発で出します。同時に、利益がちょうどゼロになる損益分岐売価——これ以上値下げすると赤字に転落するラインも表示するので、セールの値下げ幅を決めるときの安全弁として使えます。フリマ出品、ハンドメイド販売、ネットショップの値札決め、小売の仕入れ判断など、「仕入れて売る」すべての場面が対象です。

入力する4つの数字

入力すると、上部に必要売価、その下に損益分岐売価、さらに内訳欄に「目標売価で売れたときに引かれる手数料額」と「分岐売価のときの手数料額」が並びます。手数料額を直接見られるので、「思ったより持っていかれている」という感覚を数字で確認できます。

なぜ割り算になるのか — 計算式の中身

手数料率が15%なら、売価のうち手元に入るのは85%です。この「85%」を手取り率と呼ぶことにします。手元に残さなければならない金額(原価+固定経費+目標利益)を、この手取り率で割り戻したものが必要売価です。

検算①:仕入原価1,000円・固定経費100円・目標利益500円・手数料率15%
必要売価=(1,000+100+500)÷0.85=1,600÷0.85=約1,882円。逆から確かめると、1,882円で売れたときの手数料は1,882×0.15=282円、残りは1,882−282=1,600円。ここから原価1,000円と固定経費100円を引くと、ちょうど500円が残ります。式が正しく解けている証拠です。

検算②:同じ条件で目標利益を0円にする
損益分岐売価=(1,000+100)÷0.85=約1,294円。1,294円で売ると手数料は約194円、手取りは約1,100円で、原価と固定経費をまかなってピタリ0円。1,294円を1円でも下回れば赤字です。よく誤解されますが、この商品を「原価1,000円だから1,100円で売れば黒字」と考えるのは間違いで、1,100円で売った場合は手数料165円を引かれて手取り935円、固定経費100円も出ていくので165円の赤字になります。

早見表① 赤字ラインはいくらか(損益分岐売価)

縦軸は「仕入原価+固定経費」の合計、横軸は手数料率です。交点の金額が、利益ゼロになる損益分岐売価。これより下では売るほど損が増えます。

原価+経費手数料5%10%15%20%30%
500円526円556円588円625円714円
1,000円1,053円1,111円1,176円1,250円1,429円
2,000円2,105円2,222円2,353円2,500円2,857円
3,000円3,158円3,333円3,529円3,750円4,286円
5,000円5,263円5,556円5,882円6,250円7,143円
10,000円10,526円11,111円11,765円12,500円14,286円

表を横に見ると、手数料率が5%から30%に上がるだけで、赤字ラインが約1.36倍に押し上げられることが分かります(10,000円の行:10,526円→14,286円)。出品先を変えるという判断は、値上げと同じ効果を持つということです。

早見表② 欲しい利益から必要売価を引く

仕入原価1,000円・固定経費100円・手数料率15%に固定し、目標利益だけを動かした場合です。「利益率」は目標利益÷必要売価で、値札に対して手元に残る割合を表します。

目標利益必要売価引かれる手数料手取り額利益率
0円(分岐点)1,294円194円1,100円0%
300円1,647円247円1,400円18.2%
500円1,882円282円1,600円26.6%
800円2,235円335円1,900円35.8%
1,000円2,471円371円2,100円40.5%
1,500円3,059円459円2,600円49.0%
2,000円3,647円547円3,100円54.8%

利益を300円増やしたいとき、値札は300円ではなく約353円上げる必要があります(300÷0.85)。手数料率15%の世界では「欲しい利益 ÷ 0.85」が値上げ幅の目安、と覚えておくと暗算が速くなります。

出た数字をどう使うか — 判断の順番

よくある質問

Q. 「原価+利益」で値段を決めるのは、なぜダメなのですか?
A. 手数料が売価に比例してかかるからです。原価1,000円に利益500円を足して1,500円で出品すると、手数料15%=225円が引かれて手取りは1,275円。ここから原価1,000円と送料・梱包100円を引くと、残るのは175円で、目標の500円には遠く届きません。手数料が「後から売価に対して発生する」ぶん、先に割り戻しておく必要があります。

Q. 送料を購入者負担にする場合、固定経費はどう入れますか?
A. 送料を購入者が別途支払う設計なら、固定経費に送料は入れません。ただし「送料込み」で出品する場合は、送料は完全に出品者の負担なので必ず固定経費に含めてください。ここを入れ忘れるのが、フリマ販売でいちばん多い赤字の原因です。なお送料込み価格では、送料に相当する部分にも手数料がかかる点に注意してください。

Q. 手数料率に何%を入れればいいか分かりません。
A. 直近に売れた取引の明細を開き、「実際に引かれた金額 ÷ 売価 × 100」を計算するのが最も確実です。販売手数料のほかに決済手数料や振込手数料が別建てになっているサービスもあり、公称の率より実効の率が高くなることがあります。カテゴリーによって率が違うサービスも多いので、正確な数字は各社の公式な料金ページでご確認ください。

Q. 手数料率に100に近い数字を入れると結果がおかしくなります。
A. 計算式の分母が(1−手数料率÷100)なので、手数料率が100%だと分母が0になり、価格を決めることが数学的に不可能になります。実務でこの状態になることはまずありませんが、入力単位の取り違え——15%のつもりで「0.15」と入れる、あるいは逆に率と金額を入れ違えるといったミスがないか確認してください。本ツールの手数料率は%表記で入力します。

Q. 複数の商品をまとめて売る「セット販売」でも使えますか?
A. 使えます。仕入原価にセット全体の原価合計を、固定経費にセット1件分の送料・梱包費を入れれば、セット価格としての必要売価が出ます。セットは1回の発送に集約できるぶん固定経費が薄まるので、単品よりも分岐売価が有利になりやすいのが特徴です。

Q. 表示される金額に端数が出ますが、そのまま値札にしていいですか?
A. 必要売価はあくまで「これ以上でなければ目標に届かない」という下限です。1,882円と出たら、切り上げて1,900円や1,980円にするのが実務的です。逆に1,880円へ切り下げると、わずかですが目標利益を下回ります。端数を丸めるときは必ず上方向へが原則です。

Q. 広告費をかけている場合はどこに入れますか?
A. 1個売るために平均していくら広告費を使っているかを算出し(広告費総額÷その広告経由の販売個数)、固定経費に足し込むのが実務的です。広告費を無視して値付けすると、売れば売るほど利益が薄くなる状態に気づきにくくなります。

注意点・もう一歩踏み込んだ知識

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