売価・仕入・手数料から手残り利益をズバリ計算
概算の目安です。実際の請求額とは差が出る場合があります。
「3,000円で売れた。仕入は1,000円。だから2,000円が入ってくる」——Amazon出品でこの引き算をすると、実際の入金額と大きくずれます。売上からは販売手数料が引かれ、FBAなら配送代行手数料と保管料が乗り、納品送料や梱包資材の代金も出ていくからです。この計算機は、売価・仕入原価・販売手数料率・FBA配送代行手数料・月間保管料・その他経費の6つから、それらを差し引いた手残り利益と利益率を表示します。店頭やリサーチ画面で仕入の可否をその場で決めたいときに使ってください。
手数料率だけが売価に連動し、残りは固定額として引かれます。
検算例:売価3,000円/仕入1,000円/手数料率15%/配送代行500円/保管料20円/その他0円
販売手数料=3,000 × 15 ÷ 100 = 450円。手残り利益=3,000 − 1,000 − 450 − 500 − 20 − 0 = 1,030円。利益率=1,030 ÷ 3,000 × 100 = 34.3%。単純な「売価−仕入=2,000円」との差は970円あり、ざっくり計算では利益を約2倍に見誤ります。
売価3,000円・仕入1,000円・配送代行500円・保管料20円・その他0円で固定し、率だけを動かした結果です(率の数値は入力例で、実際のカテゴリ別の率ではありません)。
| 手数料率 | 販売手数料 | 手残り利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 8% | 240円 | 1,240円 | 41.3% |
| 10% | 300円 | 1,180円 | 39.3% |
| 15% | 450円 | 1,030円 | 34.3% |
率が7ポイント違うだけで利益は210円変わります。カテゴリの率をうろ覚えのまま仕入判断に使うのが危ないのは、このためです。
手数料率15%・配送代行500円・保管料20円・その他0円で固定し、仕入原価を売価の40%に置いた場合です。右端は利益がちょうど0円になる仕入額(=売価 − 販売手数料 − 配送代行 − 保管料)で、これを超えると赤字です。
| 売価 | 手残り利益 | 利益率 | 損益分岐の仕入上限 |
|---|---|---|---|
| 1,500円 | 155円 | 10.3% | 755円 |
| 2,000円 | 380円 | 19.0% | 1,180円 |
| 3,000円 | 830円 | 27.7% | 2,030円 |
| 5,000円 | 1,730円 | 34.6% | 3,730円 |
| 10,000円 | 3,980円 | 39.8% | 7,980円 |
同じ仕入率40%でも利益率は売価1,500円で10.3%、10,000円で39.8%と開きます。配送代行と保管料が売価によらず一定額だからで、低単価ほど固定費が重く効きます。低単価を扱うなら、率ではなく1個あたり何円残るかで見るほうが実態に合います。
出品まわりの計算機は複数あり、出す答えがそれぞれ違います。知りたいことに合わせて選んでください。
Q. 初期値の15%をそのまま使っていい?
A. おすすめしません。15%は入力例です。率はカテゴリによって差があり、規約改定でも変更されます。自分の商品のカテゴリの率を公式の料金ページで確認し、書き換えてから使ってください。
Q. 消費税はどう扱われている?
A. 入力額をそのまま加減算するだけで、税の処理は行いません。売価を税込で入れたら仕入も税込にする、というように税の扱いを揃えるのが基本です。免税事業者か課税事業者かで手残りの意味も変わるため、納税まで含めた数字は別途確認してください。
Q. 表示が「損失率」になりました。
A. 売っても持ち出しになる状態です。売価を上げる・仕入を下げる・梱包を見直して配送代行の区分を下げる、のどれが効くかは、早見表②の「損益分岐の仕入上限」と手元の仕入額を見比べると判断できます。
Q. 返品やキャンセルは織り込まれる?
A. 入っていません。返品では返送や再梱包の手間が別途かかり、再販できないこともあります。返品が起きやすいジャンルなら「その他経費」に想定分を上乗せしておくと、実績とのズレが小さくなります。
Q. 複数個まとめて売る場合は?
A. 1個あたりで完結する計算です。総額は出た利益に販売個数を掛けます。ただし保管料は売れ残るほど積み上がるため、単純に掛けた数字は少し楽観的です。
Q. 利益率は何%あればいいの?
A. 一律の正解はありません。回転が速ければ低い率でも資金が何度も回り、遅ければ高い率でも年間の実入りは小さくなります。率だけで決めず、ROI・月利の計算と組み合わせて、資金がどれだけ働いたかで比べるほうが実態に近づきます。
Q. 数字の桁が丸まって見えるのはなぜ?
A. 絶対値100以上は整数、1以上100未満は小数第1位、1未満は小数第2位に丸めています。利益率は常に小数第1位です。内部では丸めずに計算しているため、表示上の端数で数円ずれて見えることがあります。