販売見込み数からどちらのプランが得か自動判定
概算の目安です。最新の料金プランはAmazon出品者サービスの公式ページでご確認ください。
ネット販売のプランには、「月額の固定費を払う代わりに1件ごとの成約料がかからないもの」と「固定費ゼロで売れた分だけ成約料を払うもの」の2種類がよくあります。Amazonの大口出品・小口出品がその代表例です。どちらが安いかは月にいくつ売れるかで逆転するため、感覚で選ぶと毎月数千円を取りこぼします。この計算機は、月間の販売見込み数・大口プランの月額・小口プランの成約料の3つを入れるだけで、どちらが安いか・差額・何個から逆転するか(分岐点)を同時に表示します。
比較しているのは「固定費だけの世界」と「変動費だけの世界」で、式は単純です。
グラフにすると小口プランは右上へ伸びる直線、大口プランは高さが一定の水平線です。2本が交わる点が分岐点で、左(売れない側)は小口、右(売れる側)は大口が安くなります。売れるほど大口が有利なのは「何個売っても費用が増えない」ためです。
計算例①:月60個、大口月額4,900円、小口成約料100円(初期値)
小口プラン費用=60 × 100 = 6,000円、大口プラン費用=4,900円。差額は6,000 − 4,900 = 1,100円で大口が安く、分岐点は4,900 ÷ 100 = 49個。月49個までは小口、50個目からは大口が有利です。
計算例②:月20個、大口月額4,900円、小口成約料100円
小口プラン費用=20 × 100 = 2,000円、大口プラン費用=4,900円。差額は2,900円で、今度は小口が安くなります。同じ料金設定でも販売数が3分の1になるだけで結論がひっくり返ります。
初期値(大口4,900円・小口100円)の条件で、月間販売数ごとの費用と差額をまとめました(分岐点は49個)。
| 月間販売数 | 小口の費用 | 大口の費用 | 差額 | 安いのは |
|---|---|---|---|---|
| 30個 | 3,000円 | 4,900円 | 1,900円 | 小口 |
| 45個 | 4,500円 | 4,900円 | 400円 | 小口 |
| 49個 | 4,900円 | 4,900円 | 0円 | 同額(分岐点) |
| 60個 | 6,000円 | 4,900円 | 1,100円 | 大口 |
| 300個 | 30,000円 | 4,900円 | 25,100円 | 大口 |
分岐点の手前では差額が小さく(45個で400円)、大きく超えると一気に開きます(300個で25,100円)。売れていない時期のプラン選びで得られる額はたかが知れている一方、売れ始めてから小口のままだと損失が加速します。迷ったら「上振れした月」を基準に判断するのが実務的です。
月額や成約料が違う場合のために、「分岐点=月額 ÷ 成約料」を組み合わせ別に計算しました。使うサービスの実額に近い行を見てください。
| 固定費プラン月額 | 成約料50円 | 成約料100円 | 成約料200円 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 60.0個 | 30.0個 | 15.0個 |
| 4,900円 | 98.0個 | 49.0個 | 24.5個 |
| 5,390円 | 約107.8個 | 53.9個 | 約27.0個 |
5,390円の行は4,900円の税込相当(消費税10%)で、分岐点が49個から53.9個へ動きます。月額を税別で入れるか税込で入れるかは統一してください。税抜・税込の変換は消費税計算機で確認できます。
Q. 商品の単価が高いと分岐点は変わりますか?
A. 変わりません。分岐点は「月額 ÷ 成約料」だけで決まり、売価は式に入っていないためです。1個5万円を10個売っても、1個500円を10個売っても成約料の合計は同じです。別途かかる販売手数料は売価に比例するので、利益全体を見るときは切り分けてください。
Q. 販売手数料はこの計算に含まれていますか?
A. 含まれていません。販売手数料はどちらのプランでも共通してかかるため、比較に影響しないという考え方で除外しています。手数料込みの手取りはAmazon販売の利益計算のようなツールで別途確認してください。
Q. 月によって販売数が10個から100個まで大きく変動します。どう決めればいいですか?
A. 各月の「小口なら払っていた額」を12か月分合計し、固定費プラン(月額×12)と比べるのが確実です。月額4,900円・成約料100円で年間600個なら、小口は年60,000円、大口は年58,800円で大口がわずかに有利です。繁忙期だけ切り替える運用ができるサービスもありますが、反映日は規約によるため公式で確認を。
Q. 分岐点がちょうど整数にならない(24.5個など)ときはどう読みますか?
A. 個数は整数でしか売れないので、切り上げた値が「大口が確実に安くなる最初の個数」です。24.5個なら25個から大口が安く、24個までは小口です。小数表示になるのは100未満の値を小数第1位まで出す仕様のためです。
Q. まったく売れなかった月はどうなりますか?
A. 小口プランは0個なら費用0円、固定費プランは0個でも月額がまるごとかかります。売上が読めない立ち上げ期に固定費プランを選ぶと、売れない月のダメージがそのまま残ります。開店休業の月が想定されるなら変動費型が安全側です。