資金・ROI・回転数から、期間中の利益と期末資金を試算
ROIや回転数は過去実績や想定値をもとにした概算です。実際の売れ行き・仕入れ原価変動により結果は変わります。投資・仕入れの最終判断はご自身の責任で行ってください。
せどりや小売の仕入れで手元の資金が伸びるかどうかは、「1回の仕入れでいくら乗ったか」だけでは決まりません。同じROI(投資利益率)でも、その資金を月に何度入れ替えられるかで3ヶ月後の残高はまったく違う姿になります。このシミュレーターは仕入れ資金・平均ROI・月間の回転数・運用期間の4つを入れると、1回転あたりの利益、月間の利益、期間中の総利益、期末に残る見込み額を同時に表示します。「10万円を月2回まわしてROI30%なら3ヶ月後はどのあたりか」に電卓を叩き直さず答えるための道具です。
内部では次の4本の式を順に通します。式は単純ですが、利益を元本に足し戻さない(単利)点がこのツールの性格を決めています。
試算例①:資金10万円・ROI30%・月2回転・3ヶ月
1回転あたり=100,000×30÷100=30,000円。月間=30,000×2=60,000円。総利益=60,000×3=180,000円。期末資金=100,000+180,000=280,000円。増えた分だけ見れば元本の1.8倍が上乗せされた形です。
試算例②:資金30万円・ROI15%・月1.5回転・6ヶ月
1回転あたり=300,000×15÷100=45,000円。月間=45,000×1.5=67,500円。総利益=67,500×6=405,000円。期末資金=705,000円。ROIが例①の半分でも、資金3倍・期間2倍なら総利益は上回ります。ROIの高さだけで良し悪しは決まらないのが数字で見えます。
仕入れ資金10万円・運用期間3ヶ月に固定して、ROIと月間回転数の組み合わせごとに上の式で計算した値です。同じROIでも回転数が1回→3回になると、上乗せされる利益は3倍になります。
| 平均ROI | 月1回転の期末 | 月2回転の期末 | 月3回転の期末 |
|---|---|---|---|
| 10% | 130,000円 | 160,000円 | 190,000円 |
| 20% | 160,000円 | 220,000円 | 280,000円 |
| 30% | 190,000円 | 280,000円 | 370,000円 |
| 40% | 220,000円 | 340,000円 | 460,000円 |
この表は「その条件を3ヶ月維持できた場合」の姿です。ROI30%の商品を毎月2回ぶん揃え続けるのは簡単ではないため、到達点ではなく物差しとして使ってください。
ROI25%・月2回転(月利益が元本の50%になる条件)で揃えた各値です。手元資金がどのくらいで月の利益が生活を支える水準に近づくか、規模感が掴めます。
| 仕入れ資金 | 月間の利益 | 3ヶ月の総利益 | 3ヶ月後の資金 | |
|---|---|---|---|---|
| 30,000円 | 15,000円 | 45,000円 | 75,000円 | |
| 100,000円 | 150,000円 | 250,000円 | ||
| 200,000円 | 50,000円 | 100,000円 | 300,000円 | 500,000円 |
| 500,000円 | 250,000円 | 750,000円 | 1,250,000円 |
条件が同じなら、月間の利益は資金にきれいに比例します。裏を返せば資金量そのものが利益の天井を決めているため、増えた利益をどこまで元本に戻すかという配分の判断が効いてきます。
総利益が元本と同額になる(期末資金が元本の2倍になる)までの月数は、単利モデルでは 100 ÷(ROI × 回転数) で出ます。資金の絶対額に関係なく、ROIと回転数だけで決まります。
ROIを10ポイント上げるのと回転数を0.5回増やすのでは、どちらが効くかは現在値で変わります。両方を入れ替えて比べると、いま磨くべきは「目利き」か「売り切るスピード」かが見えてきます。
入力するROIの精度を上げたいときは、1回の仕入れ単位でせどりのROI・利益率計算機で実績値を出し、その平均をここに戻すのが確実です。手数料を差し引いた後の利益から組み立てるならAmazon販売の利益率計算機も併用できます。
Q. 利益を再投資する複利で計算できますか?
A. 単利です。毎回同じ元本にROIを掛けるため、利益を元本へ足し戻す運用より控えめな数字が出ます。複利に近づけたいときは、期間を1ヶ月にして出た期末資金を次の「仕入れ資金」に入れ直す手順を繰り返すと再現できます。
Q. ROIと利益率、どちらを入れるのが正しい?
A. ROI(利益÷仕入れ額×100)です。1,000円で仕入れ1,500円で売れたならROIは500÷1,000=50%、利益率は500÷1,500=約33%。利益率の数値をそのまま入れると結果は本来より小さく出ます。
Q. 回転数の「1回転」はどこからどこまでを数える?
A. 現金が出てから、売れて入金され、次の仕入れに使える状態に戻るまでを1回転と数えます。売れた瞬間ではなく入金サイクルまで含めるのがポイントで、入金が2週間ごとの販路ならそれより速い回転は現金ベースで成立しません。
Q. 期末資金には税金が反映されていますか?
A. されていません。総利益は税引き前の数字で、所得税・住民税や課税事業者の消費税、経費控除は考慮外です。手元に残る額は表示より小さくなります。
Q. 資金の一部だけを商品に変える場合は?
A. 実際に商品へ変わる金額だけを入れてください。送料や梱包材の予備費、値下げ対応のバッファを残す運用なら、その分を引いた額で試算するほうが実態に近づきます。