お酒が抜けるまでの時間と必要な水分量の目安
目安としてご利用ください。正確には医師・専門家へご相談ください。
「昨夜けっこう飲んでしまったけど、明日の朝には運転して大丈夫だろうか」「いつまで頭がぼんやりするのか、目安だけでも知りたい」——飲んだ翌日の予定を立てるときに、誰もが一度は抱える悩みです。アルコールが体から抜ける速さには個人差がありますが、おおよその時間を知るには「飲んだ純アルコール量」と「体重」の2つがあれば概算できます。このツールは、その2つを入力するだけで、抜けるまでのおおよその時間・補給したい水分量・運転を控えるべき目安時刻までをまとめて表示します。飲み会のあとに「あと何時間で抜けるか」をざっくり把握したい人、翌朝に車を使う予定がある人、自分のペースを知っておきたい人に向けた目安ツールです。なお、結果はあくまで概算の目安であり、健康や安全を保証するものではありません。体調や安全に関わる最終的な判断は、医師など専門家の助言に従ってください。
入力は「飲んだ純アルコール量(g)」と「体重(kg)」の2項目だけです。純アルコール量とは、お酒に含まれる正味のアルコールの重さのことで、お酒の種類や度数を問わず同じ尺度で比較できる基準値です。ビールジョッキ何杯、という数え方ではなく、この「g」に換算して入力するのが迷いやすいポイントです。換算式は下の計算式の項で示します。体重は、抜ける速さの基礎になる値で、一般に体重が重いほど体内の水分量が多く、アルコールが薄まりやすいため分解にかかる時間も相対的に短く見積もられます。入力すると、メインに「抜けるまでの時間」、内訳として水分量・抜ける目安時刻・運転を控えるべき目安・分解速度などが一覧表示されます。
このツールは、体重あたりのアルコール分解能力を一定と仮定したシンプルな概算モデルを使っています。式は次のとおりです。
また、純アルコール量そのものは、飲んだお酒から次の式で求められます。純アルコール量(g) = お酒の量(ml) × 度数(%) ÷ 100 × 0.8。最後の0.8はアルコールの比重(密度)です。たとえばビール中瓶1本(500ml・5%)なら、500×5÷100×0.8=20gとなります。
計算例1:体重60kgの人が純アルコール60g(ビール中瓶3本相当)を飲んだ場合。分解速度は60×0.1=6g/時。回復時間は60÷6=約10時間。必要な水分量は60×10=600ml。夜23時に飲み終えたとすると、抜けるのは翌朝9時頃が目安になります。
計算例2:体重50kgの人が純アルコール40g(日本酒2合弱・ワイングラス3杯程度)を飲んだ場合。分解速度は50×0.1=5g/時。回復時間は40÷5=約8時間。必要な水分量は40×10=400ml。体重が軽いぶん同じ量でも分解速度が遅く、抜けるまでに時間がかかる点がわかります。
代表的なお酒1杯あたりの純アルコール量の目安です。入力値を決めるときの参考にしてください。
| お酒(目安量) | 度数 | 純アルコール量 |
|---|---|---|
| ビール 中瓶1本(500ml) | 5% | 約20g |
| ビール 缶1本(350ml) | 5% | 約14g |
| 日本酒 1合(180ml) | 15% | 約22g |
| 焼酎 グラス1杯(100ml) | 25% | 約20g |
| ワイン グラス1杯(120ml) | 12% | 約12g |
| ウイスキー ダブル(60ml) | 43% | 約21g |
| 缶チューハイ1本(350ml) | 7% | 約20g |
本ツールの式で計算した、抜けるまでのおおよその時間です。同じ量でも体重で時間が変わることが読み取れます。
| 純アルコール量 | 体重50kg | 体重60kg | 体重70kg |
|---|---|---|---|
| 20g(ビール中瓶1本) | 4.0時間 | 3.3時間 | 2.9時間 |
| 40g(中瓶2本相当) | 8.0時間 | 6.7時間 | 5.7時間 |
| 60g(中瓶3本相当) | 12.0時間 | 10.0時間 | 8.6時間 |
| 80g(中瓶4本相当) | 16.0時間 | 13.3時間 | 11.4時間 |
この表はあくまで本ツールの単純モデルによる計算値です。実際の分解能力は個人差・体調・空腹/満腹などで大きく前後するため、表より長くかかると考えて余裕をもって行動するのが安全です。
Q. 純アルコール量がわからないときはどう入力すればいい?
A. 上の早見表を使い、飲んだお酒の杯数を足し合わせてください。たとえばビール中瓶1本(20g)+日本酒1合(22g)=42g、というように合計してから入力します。記憶があいまいなときは、少し多めに見積もるほうが安全側の目安になります。
Q. お酒が抜ける時間は人によって違いますか?
A. はい、大きく違います。体質(アルコールやアセトアルデヒドを分解する酵素の働き)、体調、年齢、空腹か満腹か、服薬の有無、睡眠状態などで変わります。本ツールは体重だけを基準にした一般的な目安であり、実際の時間を保証するものではありません。お酒に弱い体質の人は表より長くかかることがあります。
Q. 計算上「抜けた」時刻になれば運転してよいですか?
A. いいえ。これは概算にすぎず、安全を保証する数値ではありません。飲酒運転は法律で固く禁止されており、基準値を下回っていても処罰の対象になり得ます。少しでもアルコールが残っている可能性があれば、絶対に運転しないでください。判断に迷うなら運転を控えるのが正解です。
Q. 寝れば早く抜けますか?
A. 睡眠で分解が劇的に速まるわけではありません。アルコールの分解はおおむね一定速度で進むため、「寝たから短時間で抜ける」とは限りません。むしろ就寝中は水分補給ができず脱水が進みやすいので、寝る前にコップ1杯の水をとっておくと翌朝が楽になりやすいとされています。
Q. 二日酔いを少しでも楽にするには?
A. こまめな水分補給、適度な糖分や食事、十分な休息が基本とされます。表示される「必要な水分量」は、利尿作用で失われた水分を補う目安です。ただし頭痛・吐き気・動悸などの症状が強い、あるいは長引く場合は、無理をせず医師に相談してください。
よくある誤解は「分解速度は飲んだ量を増やせば速くなる」というものですが、実際にはアルコールの分解能力はほぼ一定で、たくさん飲んでも処理が追いつくわけではありません。飲んだ量が多いほど、抜けきるまでの時間は単純に長くなります。また「迎え酒で楽になる」というのも誤りで、新たなアルコールを足すだけで回復を遅らせます。
もう一点見落とされやすいのが、純アルコール量は度数だけでなく「飲んだ容量」で決まるという点です。低めの度数でも大ジョッキで何杯も飲めば純アルコール量は跳ね上がります。逆にウイスキーやスピリッツは少量でも度数が高く、見た目の量以上にアルコールを摂取しがちです。「グラスの数」ではなく「g」で把握する習慣をつけると、飲み過ぎの予防に役立ちます。なお、厚生労働省などが示す節度ある飲酒の目安は1日あたり純アルコール約20g程度とされており、本ツールで自分の飲酒量を「g」で確認することは、量をコントロールするうえでも有用です。
最後に重要な注意として、このツールの数値はすべて単純なモデルによる概算・目安です。実際にアルコールが体から抜けたかどうかを保証するものではなく、健康状態や運転可否を判断する根拠には使えません。体調が悪いとき、持病や服薬がある場合、安全に関わる判断が必要な場合は、必ず医師など専門家や公的機関の情報に従ってください。飲酒運転は絶対にしないでください。