窓幅・丈・ヒダ倍率から用尺を計算
材料見積もりの参考としてご利用ください。
「このカーテン、生地を何メートル買えばいいんだろう」——手作りカーテンやリメイクに挑戦するとき、最初につまずくのがこの用尺(ようじゃく=必要な生地の長さ)の見積もりです。カーテンは、窓幅ぶんの布をそのまま買えばよいわけではありません。ヒダ(ドレープの波)を作るために窓幅の1.5〜3倍の布を使い、さらに丈より縦に長く裁つ必要があるからです。ここを知らずに窓幅ぶんだけ買うと、開いたときにペタンと平らな、いかにも「間に合わせ」なカーテンになってしまいます。
このツールは、レール(窓)幅・仕上がり丈・ヒダ倍率・生地幅の4つを入れるだけで、購入すべき生地のメートル数を自動で計算します。ソーイングが趣味の方が新しい部屋のカーテンを縫うとき、引っ越しで窓に合う既製品が見つからず自作するとき、生地屋さんやネットショップでカットクロスを注文する前の下見積もりに——「余らせて無駄にしたくないけれど、足りなくて途中で止まるのも困る」という場面で役立ちます。
入力すると必要なメートル数のほか、「必要巾数(何枚の布をつなぐか)」「1巾あたりの長さ」「両開きにしたときの左右の振り分け」まで内訳が表示されます。
考え方は「横にどれだけ布を使うか(巾数)」と「縦にどれだけ長く裁つか(1巾の長さ)」の掛け算です。順を追うと次のようになります。
計算例1(掃き出し窓・標準ヒダ):レール幅170cm・丈200cm・2.0倍・生地幅100cm。総使用幅=170×2.0=340cm。必要巾数=340÷100=3.4→切り上げて4巾。1巾の長さ=200+25=225cm。必要生地長=4×225÷100=9.0m。
計算例2(腰高窓・広幅生地):レール幅100cm・丈140cm・2.0倍・生地幅150cm。総使用幅=100×2.0=200cm。必要巾数=200÷150=1.33→切り上げて2巾。1巾の長さ=140+25=165cm。必要生地長=2×165÷100=3.3m。生地幅が広いと巾数が減り、無駄が出にくいことがわかります。
レール幅170cm・仕上がり丈200cm(1巾=225cm)のときの、条件別の必要量の目安です。
| ヒダ倍率 | 生地幅100cm | 生地幅150cm |
|---|---|---|
| 1.5倍(フラット気味) | 3巾=6.75m | 2巾=4.5m |
| 2.0倍(標準) | 4巾=9.0m | 3巾=6.75m |
| 2.5倍(ボリューム) | 5巾=11.25m | 3巾=6.75m |
| 3.0倍(高級・3倍ヒダ) | 6巾=13.5m | 4巾=9.0m |
同じヒダ倍率でも、生地幅が広いほど巾数が減って必要メートルが少なくなります。ヒダを増やすほど布量は比例して増えるので、コストと見た目のバランスで倍率を選ぶのがコツです。
Q. ヒダ倍率はどれを選べばいい?
A. 標準は2.0倍(2倍ヒダ)で、一般的な既製カーテンもこのあたりです。エレガントに波を出したいなら2.5〜3.0倍、レースやカフェカーテンでフラットに近い見せ方をしたい・生地を節約したいなら1.5倍が目安。倍率を上げるほど布量も費用も増えます。
Q. 縫い代25cmの内訳は?もっと必要では?
A. 上部フックの折り返し(芯地ぶん・約10cm)と裾の三つ折り(約15cm)を合わせた標準的な目安です。裾を深い折り返しにする場合や、洗濯による縮みが心配な天然素材では、丈の入力値を数cm多めにするか、購入時に1割ほど余裕を足すと安心です。
Q. 柄のある生地でも同じ計算でいい?
A. 無地なら表示どおりでほぼ足ります。花柄やストライプなど「柄合わせ」が必要な生地は、隣の巾と柄をそろえるため巾ごとに余りが出ます。柄の繰り返し寸法(リピート)×巾数のぶんを追加で見込んでください。リピートが大きい生地ほど無駄が増えます。
Q. 「巾数」って何のこと?
A. 生地の幅では足りないぶんを、布を縦に何枚も横につなぎ合わせて作ります。この枚数が「巾数(はばすう)」です。総使用幅を生地幅で割った数を切り上げた値で、4巾なら4枚の布を縫い合わせる、という意味になります。
Q. 両開き(左右2枚)にするには?
A. 必要巾数を左右に振り分けます。ツールの内訳に「両開きで左右各◯巾」が出るので参考に。偶数巾はきれいに半分、奇数巾のときは片側を1巾多くして調整します。総メートル数は片開きでも両開きでも変わりません。