回転数・ギア比・タイヤ周長で自転車の時速を推定
一般的な定義に基づく計算です。実際の速度は路面・風・変速機の抵抗などで変わります。大会規定をご確認ください。
ロードバイクやクロスバイクに乗っていると、「同じ力で漕いでいるつもりでも速度が違う」と感じることがあります。その正体は、ペダルの回転数(ケイデンス)とギア比、そしてタイヤ周長の組み合わせです。このツールは、この3つの数値を入力するだけで、自転車の推定速度(km/h)を計算します。サイクリングのペース管理、レースやヒルクライムでのギア選択の練習、ローラー台トレーニングの目安づくりなど、ファン・選手・コーチのいずれにも役立つ基本の道具です。
計算は2ステップです。まず1分間に進む距離(m)=ケイデンス×ギア比×タイヤ周長÷1000を求めます(周長がmm単位なので1000で割ってm換算します)。次に速度(km/h)=1分間の距離×60÷1000で、1分あたりの距離を1時間ぶんに直しつつメートルをキロメートルに換算します。まとめると、速度(km/h)=ケイデンス×ギア比×周長×60÷1,000,000 という一本の式になります。
計算例①:ケイデンス90・ギア比3.0・周長2100mm
ギア比×周長=3.0×2100=6,300mm=1回転で6.3m進む。1分間=90×6.3=567m。速度=567×60÷1000=約34.0km/h。平地の巡航ペースとして自然な値です。
計算例②:ケイデンス80・ギア比2.5・周長2100mm
1回転で2.5×2100=5,250mm=5.25m。1分間=80×5.25=420m。速度=420×60÷1000=約25.2km/h。軽めのギアでゆったり走る場面のイメージです。
Q. ケイデンスはどれくらいが理想ですか?
A. 一般に90rpm前後が効率的といわれ、多くのロードレーサーがこのあたりを基準に走ります。低ケイデンスで重いギアを踏むと脚の筋肉に負担が集中しやすく、高ケイデンスは心肺への負荷が上がる傾向があります。あくまで一般的な目安であり医学的助言ではないため、自分の体力や脚質に合ったペースを見つけてください。
Q. タイヤ周長がわかりません。
A. タイヤの規格表やメーカー公表値が最も正確です。手元で測る場合は、バルブを最下点に合わせて印を付け、体重をかけた状態で1回転させて進んだ距離を測ると実測値が得られます。700×23C〜28Cならおおむね2,090〜2,140mmの範囲に収まります。
Q. 計算した速度と実際の速度が違うのはなぜですか?
A. この計算はタイヤが滑らず理想的に転がる前提の理論値です。実際には向かい風・上り坂・路面抵抗・変速機やチェーンのロス・タイヤのたわみなどで速度は変わります。目安として使い、細かな差は環境要因と考えてください。