線間電圧・電流・力率の3つを入力するだけで、三相交流の有効電力(W・kW)を計算します。工場の動力設備やモーター、業務用エアコンなどの消費電力を見積もりたいときに役立ちます。
三相交流の有効電力は、線間電圧を基準に次の式で求めます。
P = √3 × V × I × 力率(√3 ≒ 1.732)
√3が掛かるのは、三相が120度ずつ位相のずれた3本の電圧・電流で構成され、線間電圧と相電圧の比が√3になるためです。たとえば線間電圧200V、電流20A、力率0.8の場合は、P = 1.732 × 200 × 20 × 0.8 ≒ 5542W(約5.5kW)となります。力率を掛ける前の√3 × V × I は皮相電力(VA)で、実際に仕事をする有効電力(W)はそこに力率を掛けた値です。
Q. 単相と三相で計算式はどう違いますか?
A. 単相は P = V × I × 力率 ですが、三相は先頭に√3(約1.732)が付きます。同じ電圧・電流でも三相のほうが約1.73倍の電力を扱える計算になります。
Q. 力率が分からないときは何を入れればいいですか?
A. 概算ならモーターなどの誘導性負荷は0.8、ヒーターなど抵抗負荷は1.0が目安です。正確に出したい場合は機器の銘板に記載された力率を使ってください。
Q. 入力する電圧は線間電圧と相電圧のどちらですか?
A. このツールは√3を掛ける式なので、相間で測る線間電圧(200Vなど)を入力してください。相電圧(中性点との電圧)ではありません。