丸鋼・鋼板・鉄筋の重さを自動計算(比重7.85)
鉄筋(異形棒鋼)は公称直径での計算で、概ね公称単位質量に一致します。実重量は規格・メーカー値をご確認ください。
「この鉄筋、5m物が40本でトラックに積めるか」「板厚9mmの鋼板を2枚、人力で運べるか」――鉄工所・建築現場・運送の段取りでは、図面の寸法から鋼材の重さを素早く出せることが欠かせません。鋼材は商社・問屋では多くが「理論重量(計算重量)」で売買され、見積書も㎏単価×重量で組まれます。このツールは丸鋼・鉄筋・鋼板・平鋼の寸法を入れるだけで、1mあたりの単位重量(kg/m)と全長の総重量(kg)を即座に算出します。発注前の概算、搬入計画、積載オーバーの事前チェック、ラフタークレーンの吊り荷重確認まで、現場でそのまま使える数字が手に入ります。
重量はすべて「体積 × 比重」で求めます。炭素鋼(普通鋼)の比重は世界共通で 7.85(密度7.85 g/cm³=7850 kg/m³)を使います。形状ごとに断面積の出し方だけが変わります。
計算例①:D16の鉄筋を5.5m
単位重量 = 0.0061654 × 16² = 0.0061654 × 256 = 約1.578 kg/m。総重量 = 1.578 × 5.5 = 約8.68 kg/本。これを30本発注すれば 8.68 × 30 = 約260 kgです。
計算例②:板厚9mm・幅1000mmの鋼板を長さ2m
単位重量 = 1000 × 9 × 0.00785 = 70.65 kg/m。総重量 = 70.65 × 2 = 約141 kg/枚。1人では持てない重さなので、2人運搬かリフト手配が必要だと事前にわかります。
計算例③:平鋼 FB50×6 を4m
単位重量 = 50 × 6 × 0.00785 = 2.355 kg/m。総重量 = 2.355 × 4 = 約9.42 kg/本。
覚えておくと暗算が速いのは、丸鋼は直径の2乗に比例すること。直径が2倍になると重さは4倍です。鋼板は「板厚1mmあたり 7.85 kg/m²」で、板厚9mmなら 9×7.85=70.65 kg/m² にそのまま面積(m²)を掛けるだけです。
| 区分 | サイズ | 単位重量(kg/m) | 参考(5.5m/本) |
|---|---|---|---|
| 鉄筋 | D10 | 約0.560 | 約3.08 kg |
| 鉄筋 | D13 | 約0.995 | 約5.47 kg |
| 鉄筋 | D16 | 約1.56 | 約8.58 kg |
| 鉄筋 | D19 | 約2.25 | 約12.4 kg |
| 鉄筋 | D25 | 約3.85 | 約21.2 kg |
| 鋼板 | 板厚6mm | 47.1 kg/m² | 4×8板 約140 kg |
| 鋼板 | 板厚9mm | 70.65 kg/m² | 4×8板 約210 kg |
| 鋼板 | 板厚12mm | 94.2 kg/m² | 4×8板 約280 kg |
※ 4×8板(サブロク)は 1219×2438mm(約2.97m²)として概算。鋼板の㎡重量は寸法とは無関係に板厚だけで決まります。
Q. 鉄筋のD13は何を入れればいい?
A. 「D+数字」は呼び径(公称直径)です。D13なら「13」を直径欄に入れます。表面のふし(リブ)は計算に含めませんが、JIS G 3112の単位質量(D13=0.995kg/m)とほぼ一致するよう公称断面積が決められているため、このツールの値(約0.989kg/m)とは1%程度の差に収まります。実務ではJIS単位質量を正とするのが安全です。
Q. ステンレスやアルミでも使える?
A. 比重7.85は炭素鋼の値です。ステンレス(SUS304で約7.93、SUS430で約7.7)は数%、アルミ(約2.7)は大きく異なります。同寸法ならアルミは鋼の約1/3、ステンレスは鋼の約1.01倍と覚えておくと換算の目安になります。正確に出すなら本ツールの値に「対象材の比重÷7.85」を掛けてください。
Q. 実際の重量と少しズレるのはなぜ?
A. これは寸法どおりの「理論重量」です。実際は圧延公差(プラス・マイナスの寸法ばらつき)、端面の切り口、防錆塗装・メッキ、異形鉄筋のふしなどで±数%ずれます。検収では実測した「実重量」を基準にする取引もあります。見積りは理論重量、検収は実重量、と使い分けるのが一般的です。
Q. 中空のパイプ(鋼管)は計算できる?
A. このツールは中実(ムク)材が前提です。鋼管は「外径の断面積−内径の断面積」で求めるため、外径Dの丸鋼から内径dの丸鋼を引く考え方になります。簡易には(外径²−内径²)×0.0061654 で近似できます。
Q. H形鋼やアングル(山形鋼)は?
A. 断面が複雑な形鋼は、断面積から計算するより規格表の単位質量(kg/m)をそのまま使うのが確実です。本ツールは丸鋼・鉄筋・鋼板・平鋼の単純断面に最適化されています。
※ 本ツールの結果は理論重量の概算です。正式な取引重量・構造計算・吊り荷重の判断は、JIS規格表・メーカー値・有資格者の確認に基づいて行ってください。