1時間・1ヶ月の電気代と「併用」の節約目安を数字で比較
単純化した目安です。実際の価格・条件でご確認ください。
夏の電気代の大半は冷房が占めます。「エアコンをつけっぱなしにするといくらかかるのか」「扇風機だけなら本当に安いのか」「両方使うと結局どちらが得なのか」は、消費電力と電気単価がわかれば掛け算だけで比べられます。このツールは、エアコン・扇風機・併用の3通りの電気代を1時間あたり・1ヶ月あたりで並べて表示し、併用でどれくらい節約できるかの目安まで一度に確認できます。冷房の使い方を見直したいとき、電気代の請求が気になったときの判断材料にどうぞ。
電気代の基本式は消費電力(kW)×電気単価(円/kWh)×使用時間(h)です。エアコンは「kW×単価」、扇風機は消費電力がW表示なので「W÷1000×単価」で1時間あたりを求めます。併用はエアコンの電気代×0.9+扇風機の電気代としています。これは「冷房の設定温度を1℃上げると消費電力が約10%下がる」という広く使われる目安に基づいた簡易計算で、扇風機の風で体感を補って設定温度を上げる想定です。月額は「1日の使用時間×30日」で概算します。
例1:エアコン0.5kW・扇風機30W・単価31円/kWh・1日10時間
エアコン=0.5×31=15.5円/時、扇風機=30÷1000×31=約0.93円/時、併用=15.5×0.9+0.93=約14.9円/時。月額(10h×30日=300h)はエアコン約4,650円、扇風機約279円、併用約4,464円。併用はエアコン単独より月に約190円安くなる計算です。
例2:エアコン0.8kW・扇風機40W・単価31円/kWh・1日8時間
エアコン=0.8×31=24.8円/時、扇風機=40÷1000×31=約1.24円/時、併用=24.8×0.9+1.24=約23.6円/時。月額(8h×30日=240h)はエアコン約5,952円、扇風機約298円、併用約5,657円で、併用は月に約295円安くなります。消費電力が大きい機種ほど、併用による節約額も大きくなる傾向です。
| 機器・条件 | 電気代の目安(単価31円/kWh) |
|---|---|
| エアコン冷房 0.5kW | 約15.5円/時(1日8h=約124円) |
| エアコン冷房 0.8kW | 約24.8円/時(1日8h=約198円) |
| 扇風機 30W(AC式) | 約0.9円/時(1日8h=約7円) |
| 扇風機 10W(DC式) | 約0.3円/時(1日8h=約2円) |
| 併用(0.5kW+30W) | 約14.9円/時(1日8h=約119円) |
| 設定温度+1℃の効果 | 冷房の消費電力が約10%減の目安 |
Q. 扇風機だけにすれば一番安いのでは?
A. 電気代だけを見れば扇風機が圧倒的に安いのは確かです。ただし扇風機は室温を下げず、風で体感温度を下げるだけです。室温そのものが高い日や熱がこもりやすい部屋では熱中症対策として不十分な場合があるため、電気代と安全・快適さのバランスで考えるのが現実的です。
Q. エアコンの平均消費電力はどこを見ればわかりますか?
A. 本体や室外機の仕様シール、取扱説明書の「消費電力(冷房)」欄に記載があります。「120〜900W」のように幅で書かれていることが多く、運転状況で変わるためです。平均的な運転なら中間程度、控えめに見積もるなら大きめの値を入れて試すと安心です。
Q. 併用の「約10%減」はどんな根拠ですか?
A. 「冷房の設定温度を1℃上げると消費電力が約10%下がる」という、省エネの説明で広く使われる一般的な目安です。実際の削減幅は外気温・部屋の断熱・機種の効率で変わるため、比較のイメージをつかむための概算とお考えください。
Q. つけっぱなしとこまめな入り切り、どちらが安い?
A. 一般に、短時間の外出(30分〜1時間程度)ならつけっぱなしのほうが有利とされます。エアコンは室温を下げる立ち上がり時に最も電力を使うため、消したことで室温が上がり、再び冷やし直すと余計に電力を消費するからです。長時間の外出なら消したほうが安くなります。
Q. 電気単価は何を入れればいいですか?
A. 電力会社の検針票やマイページに記載の「電力量料金単価(円/kWh)」を入れるのが正確です。段階制で単価が分かれている場合は自分の使用量帯の単価を、再エネ賦課金や燃料費調整を含めた実質単価を反映したいなら少し高めの値を使うと実態に近づきます。