施工面積とボードサイズから必要枚数を算出
材料の必要量の目安です。実際の商品規格・施工条件でご確認ください。
床下に断熱ボードを敷こう、壁の内側に断熱材を入れよう——そう思い立ったとき、最初に立ちはだかるのが「で、何枚買えばいいの?」という壁です。売り場に並ぶ断熱材は㎡単位ではなく1枚単位で売られており、しかも規格サイズが製品によってまちまち。頭の中で「30㎡だから……」と割り算を始めると、端数の扱いと切りしろの上乗せでたいてい迷子になります。この計算機は、施工する面積と断熱材1枚の寸法、それにロス率を入れるだけで、1枚あたりの面積・ロスを見込んだ必要面積・買うべき枚数を一気に表示します。買い出し前の見積り、ネット注文の数量決め、余りをできるだけ出したくないときの規格選びに使ってください。
結果は「必要枚数」を大きく表示し、その下に施工面積・1枚の面積・ロス込みの必要面積が並びます。枚数は常に切り上げです。19.1枚という答えは実務では20枚を意味するからで、この計算機は最初からその発想で数字を返します。
計算例①:床30㎡に910×1820mmの断熱ボードを敷く(ロス10%)
1枚の面積=910×1820÷1,000,000=1.6562㎡。ロス込みの必要面積=30×1.1=33㎡。33÷1.6562=19.93…なので、切り上げて20枚が答えです。ロスを入れなければ30÷1.6562=18.11…で19枚。1割の上乗せで1枚増えた計算になります。
計算例②:同じ30㎡を910×2420mmの長尺品でまかなう(ロス10%)
1枚の面積=910×2420÷1,000,000=2.2022㎡。33÷2.2022=14.98…で15枚。枚数は減りますが、総面積では33.03㎡を買うことになり、実は①の20枚(33.124㎡)とほとんど変わりません。枚数の少なさ=節約ではないことが見えてきます。
施工面積30㎡・ロス率10%(=必要面積33㎡)を、代表的な寸法でまかなった場合の枚数です。この計算機に同じ数字を入れれば同じ結果になります。
| 1枚の寸法(mm) | 1枚の面積 | 必要枚数 | 買う総面積 |
|---|---|---|---|
| 910×1820 | 1.6562㎡ | 20枚 | 約33.1㎡ |
| 910×2420 | 2.2022㎡ | 15枚 | 約33.0㎡ |
| 910×2730 | 2.4843㎡ | 14枚 | 約34.8㎡ |
| 606×1820 | 1.1029㎡ | 30枚 | 約33.1㎡ |
| 455×1820 | 0.8281㎡ | 40枚 | 約33.1㎡ |
910×2730の行だけ総面積が約1.8㎡多いのは、大きい1枚が切り上げに引っかかった結果です。大判ほど「あと少し足りない」ときの追加1枚が重くなる、という性質がここに出ています。
| 施工面積 | ロス込み必要面積 | 必要枚数 |
|---|---|---|
| 6㎡ | 6.6㎡ | 4枚 |
| 10㎡ | 11.0㎡ | 7枚 |
| 15㎡ | 16.5㎡ | 10枚 |
| 20㎡ | 22.0㎡ | 14枚 |
| 30㎡ | 33.0㎡ | 20枚 |
| 40㎡ | 44.0㎡ | 27枚 |
| 50㎡ | 55.0㎡ | 34枚 |
| 60㎡ | 66.0㎡ | 40枚 |
いずれも目安です。下地の形状、柱や配管のよけ方、施工方法によって実際に必要な枚数は上下します。
断熱材のロスは、壁紙やフローリングのロスとは事情が違います。断熱材は下地の骨組みのすき間に落とし込む使い方が多く、間柱や根太の間隔(455mm前後や303mm前後など)に合わせて必ずどこかで切ることになります。しかも切り落とした細い端材は、次のすき間には短すぎて使えないことがほとんどです。「余りは次に回せる」という前提が成立しにくいぶん、ロスは多めに見ておくのが安全側の判断になります。
計算値ちょうどで買うと、たいてい最後のひとすき間で足りなくなります。買い足しに行く時間と送料を考えれば、1枚多く持っておくほうが結局は早く安く終わることが多いものです。
Q. 「1枚の面積 1.7㎡」と表示されているのに、1.7で割った枚数と答えが合いません。
A. 表示は読みやすさのために丸めていますが、計算は丸める前の値で行っています。910×1820なら実際は1.6562㎡です。たとえば20㎡・ロス10%(22㎡)を1.7で割ると12.9…で13枚に見えますが、1.6562で割ると13.28…となり答えは14枚。この差はまさに、ぎりぎりで足りなくなる場面そのものです。
Q. 枚数が「20.0 枚」と小数点付きで出るのはなぜ?
A. 表示上の書式です。100未満の値を小数第1位まで表示する仕様のため「20.0」と出ますが、中身は切り上げ済みの整数で、20枚という意味で読んで問題ありません。100枚以上は「105」のように整数で表示されます。
Q. 6畳の部屋なら何枚?
A. 6畳を約9.93㎡として、910×1820・ロス10%なら必要面積10.9㎡で7枚です。ただし畳1枚の大きさは地域や物件で異なるため、正確を期すなら実測した平米数を入れてください。
Q. 余った断熱材はどうする?
A. 端材はクローゼットの奥や点検口まわりなど、細かいすき間の補修に回せます。処分する場合は素材の区分が自治体ごとに違うので、ごみの分別区分を確認してください。
Q. 二重に重ねて厚くしてもいい?
A. 重ねる施工が想定されているかどうかは製品によって異なり、防湿や結露の扱いも変わります。自己判断で重ねる前に、製品の説明書と施工要領を確認し、判断がつかなければ専門業者に相談してください。
Q. 壁と天井をまとめて計算していい?
A. 同じ寸法・同じ製品を使うなら面積を合算しても構いませんが、天井と壁で割り付けが変わるためロスの出方は異なります。精度を上げたいなら面ごとに分けて計算し、それぞれの枚数を足すほうが確実です。