プレー時間と体重、強度から消費カロリーの目安を算出
計算結果は一般的な計算式による目安です。競技のルールや大会・用具の規定により実際とは異なる場合があります。
「今日は2時間コートに立ったけれど、運動量としてはどのくらいだったんだろう」——テニスは走る・止まる・打つを繰り返す競技で、同じ1時間でもシングルスとダブルス、球出し中心の練習と試合形式とでは動く量がまるで違います。この計算機はプレー時間・体重・強度(MET)の3つを入れるだけで、消費カロリーのおおよその値をkcalで表示します。練習日誌に運動量の欄をつくるための「記録の物差し」です。
はじめにお伝えしておくと、ここで出る数字は一般に紹介されている換算式にあてはめただけの目安です。実際にあなたの体が使ったエネルギー量を測定するものではなく、その値を保証するものでもありません。体格・体力・その日の動き方・気温・ラリーの長さなどで実際の消費量は大きく変わります。
内部で使っている式は次の1本だけです。掛け算しか使わないので電卓でも同じ答えが出せます。
計算例①:60分・体重60kg・MET7
7 × 60 × (60÷60) × 1.05 = 441 → 表示は441 kcal。ちょうど整数になる分かりやすいケースです。
計算例②:90分・体重70kg・MET6(ダブルス寄り)
6 × 70 × 1.5 × 1.05 = 661.5。100以上の値は四捨五入されるため、画面には662 kcalと出ます。式の答えと1未満のずれが出るのはこの丸めのためです。
計算例③:10分・体重60kg・MET7(短時間の打ち合い)
7 × 60 × (10÷60) × 1.05 = 73.5。100未満なので小数第1位まで表示され73.5 kcalとなります。短い練習を積み上げて記録したいときに役立つ桁です。
よく使われる強度MET7の値です。いずれも上の式に入れ、ツールと同じ丸め方をした結果です。
| 体重 | 30分 | 60分 | 90分 | 120分 |
|---|---|---|---|---|
| 50kg | 184 kcal | 368 kcal | 551 kcal | 735 kcal |
| 60kg | 221 kcal | 441 kcal | 662 kcal | 882 kcal |
| 70kg | 257 kcal | 515 kcal | 772 kcal | 1,029 kcal |
時間を60分に固定し、METだけを動かした比較です。MET6とMET8では同じ1時間・同じ体重でも結果が約1.33倍違います。裏を返せば、METの見積もりが甘いと数字も同じだけ甘くなるということです。
| 強度 | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg |
|---|---|---|---|---|
| MET6 | 315 kcal | 378 kcal | 441 kcal | 504 kcal |
| MET7 | 368 kcal | 441 kcal | 515 kcal | 588 kcal |
| MET8 | 420 kcal | 504 kcal | 588 kcal | 672 kcal |
表の値はすべて「MET × 体重 × 1 × 1.05」です。MET6・70kgなら 6 × 70 × 1 × 1.05 = 441 となり、MET7・60kgと同じ数字になります。強度と体重が同じ重みで効く関係が読み取れます。
以下は一般に紹介されている目安値をもとにした選び方です。公式な判定基準ではなく入力の手がかりなので、プレー内容に近いものを選んでください。
Q. コートを予約した2時間をそのまま入力していい?
A. コート上にいた時間と、実際に動いていた時間は別物です。着替え・順番待ち・給水・話し込んでいた時間を抜いた分だけを入れると実態に近づきます。予約時間で入れると多めに出る、と覚えておいてください。
Q. 表示が「441」だったり「73.5」だったりするのはなぜ?
A. 桁に応じて丸め方を変えているためです。100以上は整数に四捨五入、100未満は小数第1位まで、1未満は小数第2位まで表示します。短時間の入力ほど細かい桁が出るのはこの仕様です。
Q. シングルスとダブルスでは、どのくらい差が出るの?
A. MET8とMET6で比べると、同じ60分・同じ体重でも計算上は約1.33倍の差です。体重60kgなら504 kcalと378 kcalになります。ただし目安値どうしの比較であり、実際にはダブルスでもよく動く人もいます。
Q. 消費カロリーが分かれば、体重がどう変わるかも分かる?
A. 分かりません。体重の増減はエネルギー収支だけで決まるものではなく、水分・食事内容・体調・生活リズムなど多くの要素が関わります。このツールの数字から体重の変化を計算することはできませんし、そうした使い方は想定していません。体重や食事について気になる点があれば、医師や管理栄養士にご相談ください。
Q. 子どもや高齢の方でも同じ式で計算できる?
A. 式自体は同じものが使えますが、成長期の子どもや高齢の方は個人差がさらに大きく、目安としての精度は落ちます。厳密に扱わず「今日はよく動いたね」という程度の記録に留めるのが現実的です。運動の可否や量については必要に応じて医師に相談してください。
Q. 練習の記録として、どう残すのが便利?
A. 日付・プレー時間・入力したMET・表示値の4点をセットで残すのがおすすめです。METを固定して時間だけ変えていけば、増減の理由が時間だと特定できます。毎回METを変えていると、増減が強度によるものか時間によるものか分からなくなります。