セカンドサーブの本数と獲得ポイントから獲得率を算出
計算結果は一般的な計算式による目安です。競技のルールや大会・用具の規定により実際とは異なる場合があります。
ファーストサーブがネットに掛かった瞬間、コートの空気が変わります。打つ側は入れにいくしかなく、受ける側は一歩前に踏み込んでくる。テニスでもっとも立場が入れ替わりやすい局面がこの2本目です。セカンドサーブのポイント獲得率は、その不利な状況からどれだけポイントを持ち帰れたかを割合にしたものです。入力するのはセカンドサーブになった本数とそこから獲得したポイント数の2つだけで、獲得率と失ったポイント数がすぐに出ます。ファーストが決まった手応えは記憶に残りやすい一方、2本目の勝負は印象だけでは振り返りにくいもの。だからこそ数えて割る作業が効いてきます。
式は 獲得率(%) = 獲得ポイント ÷ セカンドサーブになった数 × 100 のひと通りです。ただし表示には癖があります。この計算機は数値を、100以上なら整数、1以上100未満なら小数第1位まで、1未満なら小数第2位までにそろえて出すためです。
入力例①:セカンド40本・獲得20ポイント 20 ÷ 40 × 100 = 50 で「50.0 %」、失ったポイントは「20.0 本」。
入力例②:セカンド30本・獲得16ポイント 16 ÷ 30 × 100 = 53.333… で「53.3 %」、失ったポイントは「14.0 本」。
入力例③:セカンド25本・獲得9ポイント 9 ÷ 25 × 100 = 36 で「36.0 %」、失ったポイントは「16.0 本」。
1試合ぶんの目安としてセカンド40本を固定し、獲得ポイントごとに画面へ出る値を並べました。数字はすべてこの計算機の表示どおりです。自分の記録がどのあたりに落ちるか、あたりを付けるのに使えます。
| 獲得ポイント | 獲得率の表示 | 失ったポイントの表示 |
|---|---|---|
| 14ポイント | 35.0 % | 26.0 本 |
| 16ポイント | 40.0 % | 24.0 本 |
| 18ポイント | 45.0 % | 22.0 本 |
| 20ポイント | 50.0 % | 20.0 本 |
| 24ポイント | 60.0 % | 16.0 本 |
| 40ポイント | 100 % | 0.00 本 |
ダブルフォルトは分母に入って分子に入らないため、二重に効いてきます。1本出た時点で、その日に到達しうる獲得率の上限が確定的に下がるのです。セカンド40本の試合での上限を本数ごとに出しました。
| ダブルフォルト | 取りうる最大の獲得 | 獲得率の上限 |
|---|---|---|
| 0本 | 40ポイント | 100 % |
| 1本 | 39ポイント | 97.5 % |
| 2本 | 38ポイント | 95.0 % |
| 4本 | 36ポイント | 90.0 % |
| 8本 | 32ポイント | 80.0 % |
40本のうち1本のダブルフォルトが、上限を2.5ポイントぶん削っている計算です。より現実的には、獲得20ポイント(50.0 %)だった試合でダブルフォルトが1本増えて獲得が19ポイントに減れば、表示は47.5 %。たった1本で2.5ポイント落ちます。獲得率が伸びない原因を探すなら、ラリーの内容より先にダブルフォルトの本数を数えてみてください。
ファーストが好調な日ほどセカンドの本数は減ります。良いことのようでいて指標としては厄介で、母数が小さくなるほど1本の重みが増し、実力とかけ離れた値に跳ねます。「ちょうど50.0 %」から獲得ポイントを1つ動かしたときの表示を本数別に並べました。
セカンドが10本しかなかった試合では、1本の勝ち負けが表示を40.0 %から60.0 %まで、20ポイントも動かします。技術の変化ではなく、割り算の分母が小さいことによる揺れです。10本や20本の記録を根拠に「セカンドが悪化した/良くなった」と判断するのは避けたほうが無難。複数試合を足して母数を40本以上にしてから入力し、1試合ごとの値も別に残しておけば、短期の揺れと長期の傾向を分けて見られます。
この指標は単独では読み切れません。ファーストサーブ確率(打ったファーストのうち入った割合)と並べると同じ数字でも意味が変わります。以下は仮説を立てるための見取り図です。
立場を裏返した数字も併せると視野が広がります。リターンポイント獲得率は自分がレシーバーだったポイント全体を分母にした指標で、このページと対になる関係です。サービスゲームをゲーム単位で守れたかは サービスキープ率、ピンチを凌げたかは ブレークポイント成功率が受け持ちます。ポイント単位・ゲーム単位・局面単位で分母が違うだけ、と理解しておけば混乱しません。
Q. ダブルフォルトを分母から外して計算してもいい?
A. 外すと数字は上がりますが、この計算機の想定とは違う指標になります。外した値と外さない値を混ぜると比較が崩れるので、どちらかに決めて統一してください。一般的なスタッツ集計は含める形が多く、このページもその前提です。
Q. 「失ったポイント」が 0.00 本と表示されるのは不具合?
A. 不具合ではありません。1未満の数は小数第2位まで出す桁そろえのためで、すべてのセカンドで取り切ると失点0が「0.00 本」という形で出ます。
Q. レット(ネットに触れて入り直し)はどう数えますか?
A. レットは打ち直しでポイントとして成立していないため、本数には数えません。そのポイントが最終的にセカンドから決着したかで判断します。迷ったら「2本目を打つ状況になったか」を基準にすると一貫します。
Q. セット単位と試合単位、どちらで出すべき?
A. 目的次第です。試合中の修正に使うならセット単位が役立ちますが、1セットではセカンド本数が15本前後にしかならず、1本の重みが3ポイント以上になります。実力の把握が目的なら試合単位、さらには複数試合の合算が向いています。
Q. 50%という目安はどこまで信じていい?
A. あくまで「半分は取り返したい」という分かりやすい区切りとしての目安です。年代・カテゴリ・レベル、相手のリターン力、サーフェスによって適正な水準は変わります。他人の数字と比べるより、同じ環境で取り続けた自分の記録の推移を見るほうが判断材料になります。
Q. 数字が落ちてきたら、サーブ練習を増やすべき?
A. この指標は結果の記録であって、練習の処方箋ではありません。サーブは肩・肘・腰への負担が大きい動作で、適切な本数や強度は年齢・体格・経験・その日の状態によって大きく異なります。取り組む内容や量については指導者やコーチの判断を優先してください。痛みや違和感があるときは打つのをやめ、必要に応じて医療機関に相談してください。